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思い付き  作者: Blue_lobster
二章
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91/100

45.

第二層、深度378km、チェックポイント10。


通過は容易く、ガリウムの採取出来る洞窟が過ぎ去る。


第三層、深度379km、チェックポイント23。


通過は刹那、石油湧き出る夢の地中火山が過ぎていく。


「ぁー…退屈。」


「三田さん…だからってここで三点倒立はしないでくださいよ…」


第四層への旅路は長く、半刻を過ぎても尚到着は成されていなかった。


「ミチルせんぱーいなんか面白い話してー…」


「あ、そやそや、俺ん神秘話すんが本題やったな。」


一行の退屈に、ミチルは拳銃、そしてその弾倉を取り出す。


「これが…レナちゃんとトモさんの遺品や。」


「おー…おあ、グロック17じゃん、あたしも同じの持ってるわ。」


クルミの懐には狙撃手の安定したサブ武器、ミチルの持つものと同じ拳銃が鎮座していた。


「…ま、勿論神秘の有無は違うんだろうけど。」


「せや、こいつは二つで一つのもんでな、ちょい特殊やねん。」


銃とは弾薬が無ければただの鉄塊、神秘もまた、主体が無ければただの難解でくだらない概念。


「端的に言うと何でも消せる超強い銃や、で次やけど…」


「すげー端的だな、端折り過ぎだろ。」


一旦何処に仕舞っているのか、ミチルの懐からは続々と遺品が取り出される。


その時、エレベーターが急減速する。


「っわ…ふぅむ…悪心。」


「なっ?!だ、誰か雨眠に袋渡してくれ!」


「いや、大丈夫…もう着いたみたいだしね。」


無表情のまま口元を抑える雨眠、及び一行は第四層、深度1300km、チェックポイント40へ到着。


「なんか…ずっと思ってたが各駅停車みたいだよなこのエレベーター。」


「…ご、ごめん先生、あたし電車乗ったことないから分かんないや…」


「なんで電車関連って分かったんだよ。」


「てへっ」


活火山の灼熱が体に染み込む、それもそのはずで第四層は温泉地帯。


「…なら、あれ使えばええやん。」


「んぁ?」


硫黄の匂い立ち込める最中、操作盤が引っ剥がされる。


「うわああ!!?な、何やってんのさミチル先輩!」


「裏コードや、えーと…113333555555…」


轟音が響き、二年の間眠っていたコイルが目覚める。


エレベーターは急速落下、正式には落下ではなく、磁界移動による超速推進。


「ほな、続き話すで。」


規格外の推進、オーバークロックされた速度で一行は第五層を突き抜ける。

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