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思い付き  作者: Blue_lobster
二章
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78/81

32.

「ねぇねぇ!何かちっちゃい子居るよー!」


最初に出会ったのは、アマウネト…ミチルのバディに値する、アキっていう女の子だった。


凄く元気で、可愛かったよ。


「………」


その隣にずっと居たのは、猫塚ミチル。

生まれ持った神秘で自身の体を透明に出来る、不思議な子。


寡黙で、冷たい目をしてたけど可愛かった。

今とは大違いだね。


「…ぅあ」


で、僕はどうしてか忘れちゃったけど遭難してた。


そこをアキちゃんが救ってくれた、これが出会い。


「うな?ウナちゃんって言うの?」


「いあおうい…」


思い出した、名付けの親がアキちゃんなんだった。


「あはは!何言ってるか分かんない!」


びっくりしたなぁ、だって水筒から直接水を与えられたんだから。


「やうあう…ぐぶぼごご…!」


「みんなー?可愛い子発見したよーっ!」


「んぐ…だ、れ…?」


ぞろぞろと集まってきて、ここでようやく地上に居ないことが分かってきた。


地下…そう、僕は洞窟に居た。

洞窟ってよりかは、岩の間かな。


「はい、起きてウナちゃん、ん?ウナくん?まぁいいや!」


脇から抱き上げられて、複数の視線が僕を貫いた。


後から知ったけど、この時の人達がオグドアドの面々だった。


___________________


「ごはん…」


恥ずかしいけど、一週間ぐらい身の回りをお世話してもらってたんだ。


「………」


基本的にはさっきのアキちゃんが担当してくれてたけど、居ない時は…


「あむ…もぐ…もぐ…」


「………」


ミチルが担当してくれた、多分あいつはもう覚えてないんじゃないかな。


___________________


そこから…どのくらいだったかな、まぁとにかく時間が経って、自分で歩けるようになった。


「…これ、ちょうだい。」


「んー?んー…めっ!これは私のだから!」


「…ごめんなさい」


でもまだ頭の中がぼわぼわしてて、…あー恥ずかしい!


___________________


「…はぅあ!」


「ひゃっ?!び、びっくりしたぁ…どうしたのウナちゃん!?」


でもある日を境に、そのぼわぼわが消えた。

思考が鮮明になって、現実感が増えたというか。


「ここは!今は何時!」


「き、キノヤクアカデミー新超深度掘削抗でしゅっ!時刻はひとふたまるまる…っ…」


「ぁ…ご、ごめん…なさい?」


…あの時のアキちゃん、凄く面白い表情してた。

ミチルも笑ってた、でもこれっきりだったね。


「うう…頭痛い…」


体を自由自在に操れる子、もっと操れる子。

体を透明に出来る子、もっと透明に出来る子。

相手の体を対消滅させる子、もっと強い子。

どんな扉も開けられる子、もっと開けられる子。


オグドアドの皆は、個性的だったけど…


皆、可愛かった。


まぁ一番可愛がられてたのは僕だけどね。


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