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思い付き  作者: Blue_lobster
二章
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61/82

15.

区画は9つ、それぞれ訓練用に実際の家屋や施設を模倣した正にCQB専用の訓練場。


5人の内訳はそれぞれ椿芽、柊人、ひな、クルミ、雪代。

残りのエネアドメンバーはバックアップ、これも実戦想定。


「エントリー。」


部屋1、無論三田は居ない。


「クリア、背後を警戒して第二エントリー。」


淡々とした、聞き取りやすい発音の報告。

普段の(柊人)からは想像も出来ない。


「ホールウェイクリア、ノージョイ(目標未発見)。」


「ひな、俺の後方警戒。」


「了解。」


部屋2、廊下の突き当り右。

危険な死角の多いリビングを模した部屋。


「…止まれ。」


「っ…」


拳をその場に留め、息すら詰まる緊張が漂う。


IED(即席爆発装置)発見、退却。」


「うわっマジかよ…」


天井裏より響く静かなる声。


「コンタクト!ファイア!ファイア!」


叫びと共に掃射、生身に対してだ。


「っとと…危ない危ない、人に向けて撃つもんじゃねぇぞ。」


再び消える声、合わせ、部隊は追う。


「スタンバイ、スタック(ドア脇に並ぶ隊列)を作れ。」


「ふうぅ…ね、ねぇ?三田さんって人間でしょ?あの人の言う通り撃ってもいいの?」


「佐都先生からは撃っていいと言われた、それで充分。」


「そ、そだね…」


クルミの問い虚しく、散弾銃による突破が始まる。


「カウントダウン後、雪代がフラッシュバン投擲」


「了解。」


「ひなは俺のカバー」


「了解です。」


「クルミは後方警戒。」


「りょ。」


「スリー、ツー、ワン。」


ダン、ダン、ダン。

射撃された大口径が蝶番を大破させ


閃光弾が投擲され


光が走り


突入。


「…ブラックアウト(停電状態)ブルーオンブルー(誤射)警戒。」


中は宵闇、対象の気配見えず。


「よう。」


背より囁かれる声、そして刹那。


「っクルミ!!」


「あーやば…やらかしちゃった…」


「はい1キル、こいつはもう死体だ。」


首筋にマチェットを突き立てられた仲間の姿がそこにあった。


「お仲間の、しかも美少女の死体を撃つなんて真似はしないよな?」


「え、あたし美少女なっぐぇ…!」


「―――うるせぇ。」


そして、首を絞められる仲間の姿。


「ちょ…ぎぶ、ぎぶ…!」


「おらどうした、訓練でも現実でも仲間が死ぬぞ。」


「…柊人くん。」


1秒、2秒、今この場に置いても仲間が苦しんでいる


目標は眼前。


これは訓練。


これは訓練。


これは訓練。









これは、実戦想定の訓練。











「撃て。」

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