13.
「で結局ミチルっつーのはどんな奴なんだ。」
「それが…自分が居た時もあんま分かんなかったんです。」
多量の情報で真実は分からずじまい、ベールに包まれたミチルを残し時間は刻一刻と過ぎていく。
「5年前に入学して、2年前に失踪、パパからは関わるな逃げろだけ。」
「クルミの言う通り、私達の親世代と何かしらの関わりはある…と思う。」
「んだよ、それ…まいいや、でそいつが居る場所はどこなんだよ。」
本題も本題、第一目標である高評価対象猫塚ミチルの居場所、それは…
「ここ、アカデミーから6km離れたちっちゃい家。」
「適当に雪代の単眼鏡で遊んでたら見つけてさ、なーんか人影見えたんだよね。」
「調査のresult…人は住んでないはず…」
単なる民家、を通り越した廃屋だった。
衛星写真では豆粒程度、240pの画像計4枚を照らし合わせても尚不明点の多い建築物。
「…それで、チームを三つに分ける事にしたの。」
「Aちーむ、このお家に突っ込む〜」
「Bチームはそのバックアップ。」
エネアド生徒会、テット職員、非戦闘員含め総数11名。
そして、非戦闘員を除いた場合計8名が現状。
「Cチームは、あいつか?」
「…そ、先生も会ったことあるでしょ?」
非戦闘員の内訳は高取一、依田ふゆ、能戸雨眠。
8を3で割ることは不可能、なれば…
「…セトを除いたエネアドの残り、アトゥムか。」
増員すれば良い、それだけの事。
「えっと…そこの子の言う通りで、Cチームは2人担当してもらうよ。」
「hey hey!だがアイツの捜索にゃアシが必要だ、ウィンターちゃんは必須だぜ?」
「…あ?うぃんたーってなんだよ。」
「ぁ、わた…私の事です…」
小さく挙手したのは隅で縮こまる一人の少女、内訳に含まれていたふゆだ。
「つまり、車が無いとあの人は追跡出来なくて、それで…っ」
「…先生、ふゆちゃんと一緒に行ってくれる?」
「ん?ああ良いが、ふゆ、お前は?」
「だ、大丈夫…です、たぶん…」
かくして即日に決まったCチーム、残りは7名。
そして、ここでも問題が発生する。
「Um…クルミ、とユキヨ…は、Buddy…」
「そうだね、私とクルミは同じチームじゃないと…」
「てかあたし狙撃担当だしBチームでしょ。」
バックアップチームのB、それは近接戦の可能性が低く、援護を是とするもの。
狙撃手がそこに就くなは何ら不自然ではない。
残りは5名。
「俺はAチームに行くぜ、前線といや俺だ。」
「じゃ、自分も行きます!」
三田とひなが名乗りを上げ、残りは椿芽、柊人、そして…
「余は後方に徹しよう。」
意外にも、いいや、意外ではない。
自らが適した場を見極めずして何が王か、それを無言で語っている。
「So…軽戦車で、support…任せる、をしてくれ。」
「余り物でいい。」
こうして、全てのチームが決まった。
出発は1300丁度、現時刻は0845。
目標は猫塚ミチル、拘束を目的とした尋問。
Aチームは家屋へエントリー。
Bチームはそのバックアップ及び後方支援。
Cチームはアトゥムに該当する人物の捜索。




