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思い付き  作者: Blue_lobster
二章
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51/82

5.

『…随分と楽しそうだね?』


瞼を開けると、そこには書物立ち並ぶ無限図書館が在った。


「嫉妬したか?」


「勿論、私だってそりゃ君といちゃいちゃしたいさ。」


…私めも同じでごさいます。


「ここに余が在るということは、眠りが完遂されたのだな?」


「そうだね、王様が眠る時、精神体は此処ではない何処かに行く…あの半島に居た時は別だけどね。」


かく語るは閃光の知恵(コクマー)、無限図書館に住まう、王に仕える従者の一人。


「…マルクト。」


その名を冠するは語り手、最下位にして最も王と通ず我が身は無論、王に仕える従者の一人。


「はい、ここに。」


「余はこと従者において貴様の事は」


「あの。」


「…語りを邪魔する意義を話せ。」


「私の事は、お前と呼んでくださらないのですか…?」


我が身は渾身の上目遣いを披露する。


「こと従者においてお前の事は最も適していると余は想っている。」


「はい、至福の限りで。」


我が身は成功と愉悦を喫する。


「が、特化…特効という点において、お前は適さない。」


「ですが、我が身には王が居ます。」


「そうだ、しかしお前が必要になれば、お前を呼ぶ、良いな。」


幕間は終わりを迎える、短期間であれ、従者にとって充足のそれと何ら変わりはない。


「ふふっ、いや何、王様と君がイチャコラしているのがどうも可笑しくてね。」


「まぁいいさ、私も王様の従者に変わりはない。」


黒色の司祭服を纏った者は再びページを捲る。


「バベルの無限図書館、楽しんでいってくれ。」

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