2.
…TOP SECRET…
Knovaak Academy overview.
北緯■■度■■分■■秒、東経■■度■■分■■秒に位置する23000㎡の教育施設。
「…いや情報すっくねぇなおい。」
「まぁまぁ、2ページを開きたまえ。」
総合戦術育成機構U.T.E.Aを運営母体とする当該アカデミーは552名の生徒で構成され、うち8人が生徒会『エネアド』に所属。
「うわ、俺が居た時より300人ぐらい増えてる…」
「ふっ、年端も行かん若年者共を戦闘訓練に準じさせるとはな、一体何の大義がある?」
総部活数は14、うち13の部活が後述の『キノヤク岩盤超深度掘削坑』に関与している。
現深度7999km、総7層の当該堀削抗は地球の直径を大いに超過しており、最深部の神秘濃度が8.2M/m³を記録している。
「…?」
「あえと、つまり凄い深くてヤバい事が立て続けに起きる空間です。」
「ああ、イエメン支部みたいなとこか。」
「いやそれはちょっと…まぁそんな感じです。」
現行の計画では堀削抗の再調査、及び後述の『キノコ分隊』に関する監査が最終目標である。
総数8名、生徒会エネアドに所属する人員全てが部隊員であり、任務範囲は多岐に渡る。
人員のコードネームは当地の神話に基づき構成され、バディとなる、以下概要。
アトゥム…■■■■■■■■■
シュー…高取 椿芽
テフヌト…高取 一
ゲブ…小森 柊人
ヌト…乙倉 ひな
オシリス…依田 ふゆ
イシス…白井 クルミ
ネフティス…藤井 雪代
「ぐぁー…!一気に色んなの出てきて分かんねぇよ…!」
「現地に行ったらまた佐都くんが紹介してくれるよ、書類上だから覚えなくていいさ。」
「女、初頭の黒塗りは何だ。」
…補遺…
砂漠神セトは現在未定、起因を堀削抗に生息する怪異としている。
「俺も質問、8000kmもあるアホみたいな穴に生物がいんのか?」
「それについても現地でだ、とにかく出発するよぉ…三田くんは着替えておいで。」
雨眠の制作したブリーフィング書類を置き、講義室の照明が消される。
「…よう、久しぶりだな。」
「…ああ。」
「何してた…つっても時間が足りねぇか、今回の任務一緒だし、よろしくな!」
廊下を歩む2つの小さな影、片方は冠が頭に、片方は着ぐるみ。
「ふっ…お前との再会、これもまた興というものよ。」
「あ?なんか言ったか?」
「いや、お前に会えて嬉しいと呟いただけだ。」
「おぉう…まぁその、俺も嬉しい…ぜ。」
赴く先はあの時初めて出会ったランドリールーム。
一方で、暗い講義室に残る女が一人、空調の風を浴びていた。




