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思い付き  作者: Blue_lobster
一章
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45/85

45.

「あぐ…もぐもぐ…んめぇなこれ…あむ…」


件の出来事から数時間、合流し終結したテットは…


「ん、これバジル入ってるじゃん、抜いてよ。」


「なにぃ?バジルはMargueriteのアイデンティティだぞ…?」


ヴェルギリウスに処理を任せ、夜食に来ていた。


「ひっひひ…じゃあパイナップル乗せちゃおっかな〜…?」


「…はぁ、イタリア人だからって全員パイナップルピザが嫌いな訳では…」


「あーね、あたし達が寿司にアボカド乗せる的な?」


「…はぁ。」


ひまりの軽口は止まらず、リーヴィアの徒労は増すばかり。


そんな中、王がグラスを手にやってくる。


「…ヒマリ、もう傷は良いのか。」


「んー?あたぼうよ、あのロ…!じゃなくて、キアラってやつの治療のが痛かったわ。」


「…調子の良いヤツめ。」


「それは私も言ったぞ。」


「言われた人でーすっへへ…!」


晩餐会は盛り上がる、そして熱は覚めず。


「ね、結局聖遺物ってどうなったの?」


イナが問いを残す。


「ああ、血の事か、これだが?」


王は瓶を投げる、答えが実物で返ってくる。


「おあ、てことはー…」


「任務完了だな、全くお前には毎回驚かされる…」


建部、リーヴィア、王。

三人の任務目標であった聖遺物喰らいの討伐もとい聖遺物奪還、満了である。


「おお、やったじゃねぇか。」


「お前の協力あってこそよ、ヒマリ。」


「うわ、何それめちゃ恥ずかしいんだけど。」


「っふは…そうは見えんがな。」


和気あいあいとした笑い声の中に、一つの着信音が響く。


「ごめん、私のー…あ、税理士のエリカさん…?なんで急に―――」


「―――Was?! Das geht doch nicht!」


「いやちげえって、例の曲じゃねぇよ。」


…結局、イナの勘違いは解けなかった。


___________________


夜も更け、草木どころかひまりですら寝静まる丑三つ時。


「…おい。」


テットの仮拠点、キアラに割り当てられた部屋の戸を叩く女一人。


「入るぞ。」


「……なに?」


間接照明に、簡素なベッド、しかし際立つ存在の少女が一人。


「ディナーに来なかったな、何故だ?」


「………」


「そうか。」


答えは分かっていた、されど…聞いてみたくなった。


それが本心、親しき仲では時に言葉を必要としない。


「…あ」


「聞いている、そのまま話せ。」


「あの、ね…その…眩しくて。」


例外として時折、想定外な事はあるが。


「…明日私のサングラスを貸してやる。」


「うん…ありがと。」


深夜、2人は毛布を共有する。





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