G-36 来客
数日後
いまだに雨は止まない。
次の旅路への食料を買った三人は宿で集まっていた。
ただ一人、逢魔はずっと体調が悪そうだ。
レイ「あ、そうだ!!私お薬貰って来たの!!まんぼーに効くお薬!!」
逢魔「何のどこに効いてんだそれ。」
ゼル「万病な。」
以前薬師から貰った薬を逢魔に手渡す。
逢魔「バカ言え、俺は体調悪くなんてない。」
レイ「でもずっと逢魔しんどそうだったよ!!前の人の病気が長引いてるかもだし飲んで!」
逢魔「や、やめろ!!口にいれんな!!うっ、うげぇぇぇぇぇぇぇ!!」
逢魔は吐しゃ物を吐き出した。
ゼル「なにやってんだお前ら。」
レイ「ぜ、ゼルさん!!逢魔がゲロ吐いちゃって・・・、それで・・・、直してほしくて。」
ゼル「・・・・・・お前まだ言ってなかったの?」
レイ「え?」
逢魔「バカ!言うな!!うっ、おげぇぇぇぇぇぇぇ!!」
レイ「や、やっぱり体調悪いじゃん!!前の変な鳥さんの攻撃で!!」
ゼル「船酔いだよ。」
レイ「・・・・・・・・・え?」
ゼル「船酔い。」
逢魔がこの島に乗ってからずっと体調が悪かったのはただの船酔いだった。
いや、島酔いというべきか。
三人で吐しゃ物を掃除し終わった頃、部屋をノックする音が聞こえた。
正確には扉は吹き飛ばされているのだが。
扉から入って来たのは、大柄な男。
黒いレインコートと白い仮面で顔を隠し、室内なのにも関わらず3mはある傘をさしている。
雨男「わたくし、主から伝言を頼まれまして参上いたしました。雨男と申します。」
逢魔「伝言?」
逢魔は船酔いながらも対応する。
その後ろで【虐殺目録】をめくっていたゼルが身構える。
ゼル「気を付けろ逢魔、そいつは赤文字だ。それも・・・、最後のほうのページ二名前が書かれている。」
その言葉に逢魔はすかさず戦闘態勢を取る。
レイはまだ寝ている。
雨男「お待ちください、戦いに来たわけではありません。先ほども言ったように伝言を頼まれただけ故。」
逢魔は警戒態勢を崩さない。
その姿勢に雨男は感嘆しつつ、淡々と伝言を読み上げた。
雨男「我が主から伝言です、『その調子だ、同族を喰らい、我が元へたどり着いてみよ。』とのことです。主はあなた方を特に気に入っているが故、わたくしも陰ながら応援させていただいております。」
たった一言の伝言に逢魔は冷汗が止まらない。
逢魔「・・・、あんたの主人ってのは・・・・・・、一体誰なんだ。」
雨男「おかしなことを聞きますね。もう、わかっているでしょう。」
仮面の奥から殺気が漏れる。
雨男「終焉の根源、汚染を世に蔓延らせた張本人でございます。」
突然ですが、第六章を持ってこの小説を『世界のためなら何度でも』の場所に統合しようと思います。
理由は別々に分けた意味があまりないと思ったことと、管理しやすいこと、そして続編の色が強くなってきたことです。
ご理解の程よろしくお願いします。
また、『虐殺の英雄』は大体10章ほどで完結すると思います。
あと少しですが、読んでいただけると幸いです。




