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虐殺の英雄  作者: 社長
第六章、レンズの中の監獄

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G-37 雨

その後、雨男は静かに去っていった。


あっという間に一晩が過ぎても尚、逢魔とゼルは戦慄した。


終焉の根源、終焉竜が自らコンタクトを取って来た。


殺意を向けてきた。


今の自分達では太刀打ちができないと改めて実感させられた。


レイ「んむぅ・・・、ご飯。」


寝ぼけたレイの一言に緊張が解けた。


逢魔「今悩んでても仕方ねぇか。」


ゼル「だな。」


逢魔「これからもサポート頼むぜ、ゼル。」


しばらくして目を覚ましたレイと三人で朝食をとったあと、次の目的地へ向かうため港に向かった。





港ではすでに大陸に橋がかけられており、下船可能な状態になっていた。


???「神成逢魔。」


後ろから声を掛けられる。


その声の主はジェイルだった。


逢魔「まだ生きてたのかよ。」


ジェイル「もう争う気はない。それに、路は同じなんだろう。」


ジェイルはすっかり戦意を喪失していた。


ジェイル「私はこれまで通り、この街を守り続ける。君とは違うやり方で守って見せるさ。」


逢魔「そうかよ・・・、じゃあな。」


逢魔たちはサンテレーゼに背を向け、新たな大陸に上陸する。


ゼル「殺さなくていいのか?」


逢魔「汚染を根絶したいって気持ちは同じだ、それにあいつは悪人じゃない。ただ純粋に生まれた故郷を守りたいだけなんだろうな。」


三人は再び歩き出した。


終焉の根源を撃ち滅ぼすために。


雨はもう上がっていた。







サンテレーゼ


依然雨は止まない。


ジェイルは雨の中、街を巡回している。


魚売り「いや~レイちゃんいっちまったな、あの子に与えすぎて赤字だよ。」


肉売り「でもあんな笑顔見せられたらねぇ。」


野菜売り「へっ、ちげぇねぇな。」


街の人々が雑談を交わしている。


野菜売り「おうジェイル!また飯食ってくか?」


ジェイル「いえ、まだ巡回中なので。後程うかがってよいのなら是非。」


しばらく道を歩いていると目立った人影を見つける。


雨男だ。


ジェイル「伝言は伝えられたんですか?」


雨男「貴方は・・・・・・、えぇ。しっかりと。」


雨が強くなる。


雨男「スミマセンねぇ、わたくし雨男なもので。私のいるところは常に雨が降り続けるんですよ。」


ジェイルは警棒を取り出した。


本能が言っている。


コイツはダメだ、生きてちゃだめだと。


雨男「愚かだ。」


ジェイルの体が散らばる。


血が噴出する。


体が切り刻まれていく。


雨男はなんの動きも見せていないのにだ。


そして、次々と町中から悲鳴が聞こえる。


泣き叫ぶ声がこだまする。


ジェイル「ばけ・・・も・・・・・・。」


雨男「フェーズ3、ですから。身も心も終焉にのまれているのですよ


再生したそばから体がちぎれていく。


自分が薄くなっていく。


思考が・・・・・・。


雨男「わたくし、そして我が主が望むのは『()()()()()』です。生命も、星も、全ていらない。」


雨男は街を歩きだす。


街から人の声が消えた。


雨男「大きくなりましたな、逢魔様。」


突然ですが、第六章を持ってこの小説を『世界のためなら何度でも』の場所に統合しようと思います。


理由は別々に分けた意味があまりないと思ったことと、管理しやすいこと、そして続編の色が強くなってきたことです。


ご理解の程よろしくお願いします。


また、『虐殺の英雄』は大体10章ほどで完結すると思います。


あと少しですが、読んでいただけると幸いです。

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