表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虐殺の英雄  作者: 社長
第六章、レンズの中の監獄

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
33/37

G-33 伝播する汚染

終焉の汚染。


それは人々に災いと力を与えた。


汚染はとどまることを知らない。


汚染に適応できぬものは皆死に、適応できたものは欲望の限りを尽くす。


ジェイル=レンズ。


彼もまた、汚染の被害者の一人だった。


彼は運悪く汚染に適応してしまった。


それからというもの、彼の周りで汚染にのまれ死んでいく人々が増えた。


なぜ、この瘴気は汚染と呼ばれるのか。


それは()()()()()()だ。


ジェイル自体も被害者の一人だった。


それが運悪く適応してしまったせいで、家族も、友達も、大好きな街の住民も。


『望みが叶うなら何をしたい?』


ジェイル「わたしはただ、元気で活気あふれていたこの世を忘れたくない。」


次々と人が倒れていく。


ジェイルは誓った。


この世から終焉の汚染を無くすことを。


そのために、汚染した者全てを殺し、自分も死のうと。





逢魔「・・・・・・くっ。」


ジェイルの記憶が流れ込んでくる。


憎悪が、怨嗟が、さらに増していく。


逢魔「どいつもこいつも・・・・・・、なんで!!なんで俺なんだよちくしょう!!」


逢魔はエクストラスキルを発動する。



シン



しかし、発動しない。


終焉竜の腕に変化しない。


腕だけではない、脚も、爪も、全て変化しない。


酸素が尽きる。


逢魔は仕方なく周囲に落ちた瓦礫を手に持つ。


魔力を伝わらせ、思い切り投擲した。


投げられた瓦礫は魔力で強度と速度を増す。


ジェイルはそれを警棒で弾き飛ばした。


しかし、それこそ狙い通り。


ジェイル「!?二個目っ!!」


投げられた瓦礫に隠れるように投擲された二発目の瓦礫。


一発目は弾かれる前提のブラフ、真の目的は死角からの二発目に会った。


ボッ!!!!


逢魔は腐っても英雄の血筋、魔力量は常人と比べ物にならない。


酸素もつき、起死回生の一手にありったけの力を込めた。


ジェイルの頭に風穴が空く。


決着はついた。




ジェイル「見事ですね、実に見事だ。」


死体が声を発している。


そんなはずはない、確かに頭は打ち抜かれたはずだ。


ジェイルから飛び散った肉片がズルズルと元に戻っていく。


再生している、驚異的な速度で。


逢魔「(・・・なるほどな。)」


合点がいった。


逢魔の治らない傷、そしてこの超再生。


ジェイル「気づかれましたか。」


ジェイルは両手を掲げ、勝ち誇った笑みを浮かべる。


ジェイル「そう、私のエクストラスキルはフェーズ2、【現像された幻想(イン・レンズ)】。私が撮影した物体、環境は撮影された時点に固定される!!」


逢魔の傷が治らなかったのは傷を負った時点で固定されたから。


ジェイルが再生しているのは、おそらく正常時の自分を撮影していたからだろう。


そして、吸い込んだ空気や血液などの問題は全て都合のいいように改ざんされている。


これがフェーズ2能力。


フェーズ1とは圧倒的に能力の効力が強すぎる。


一度条件さえ満たしてしまえば圧倒的な力で法則すら覆す。


ジェイル「これで終わりですね。」


完全に再生したジェイルは逢魔に警棒を振りかざす。



ジェイルは気づく。


何かが引っかかる。


何かを見落としている。


そうだ、


ジェイル「っ、あの火の玉はどこへ!!」


気づいたときにはもう遅い。


氷の槍がジェイルを狙っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ