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虐殺の英雄  作者: 社長
第六章、レンズの中の監獄

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G-31 初めてのお使いin水の街

男「へいらっしゃいらしゃい!!雨の日でもサービス満点!!魚をお買い求めならぜひうちで!!」


女「移動都市で育てたシヴィルドラゴンはいかがですか~。様々な環境を移動してより頑強になった亜龍のお肉、歯ごたえと魔力たっぷりですよ~。」


男「ヘルシーならワシが一番!!とれたて新鮮スカイ白菜!!シャキシャキ触感で魚にも肉にも合うぜい!!」


出店は雨にもかかわらず大賑わいだ。


先ほどの港で乗って来た乗客が珍しいものを買い求め、笑顔で帰っていく。


その様子をレイはじっと見ていた。


レイ「お買い物ってああするんだ。」


レイは生まれてから一度も地下の外に出たことがなかった。


労働の対価としてもらえるのは厳しい叱責と不味い飯。


買い物や通貨という概念を一切知らないままここにやってきてしまった。


野菜売り「お、可愛い嬢ちゃん。うちのスカイ白菜一口食ってみるか?」


きょろきょろとあたりを見渡していたレイを見かねて野菜売りの男が試食を勧めてきた。


レイは一枚、野菜をもらい口に突っ込む。


何もつけていないのにほのかに塩気が混じっており、水の入った竹を豪快に割ったような音が鳴り響く。


噛めば噛むほど水分が喉を伝い、みるみるうちにレイは笑顔になる。


レイ「おいし~!!」


それをみたほかの店も自分の商品を味わってほしいと試食を勧めてきた。


あっという間にレイは試食だけで手がふさがるほど食べている。


肉売り「いい食べっぷりね~、見てるこっちが幸せになっちゃう。」


魚売り「お嬢ちゃん一人か?親御さんは?」


果実採り「それよりこっちも食ってみてくれよ。この街で採ったフルーツてんこ盛りのパフェ!!」


いつの間にか人気者になっていた。


レイ「あのね、元気になるお薬を捜してるの。」


野菜売り「薬か・・・、するってぇと薬師のばあさんとこにいけばもらえるんじゃねぇか。」


レイ「くすし?」


野菜売り「この街一の医者だよ。場所・・・っつっても観光客ならわかんねぇわな。」


野菜売りは店の看板を下ろし、かばんを背負う。


野菜売り「今日はもう店じめぇだな。連れてってやるよ。」


野菜売りのおじさんはにこっと笑顔を投げかける。


魚売り「おいじいさんずりぃぞ!!俺が連れてく!!」


肉売り「いいや私が!!私がつれてきたい!!


レイ「わお、私モテモテだ。」


知らぬ間に大行列となったレイ一行は薬をもらいに薬師の元へと歩いていった。






宿


逢魔「誰だ・・・、おまえ。」


逢魔の泊まる宿に一人、客がやってきていた。


男は窓から部屋に入り、帽子を取る。


緑色の、綺麗な髪だ。


監獄長「私はジェイル、この街を守るものです。」


監獄長、ジェイルは静かに逢魔を見ている。


ジェイル「見つけたぞ、汚染源。」


次の瞬間、ジェイルは逢魔の首を掴み、思いっきり壁にたたきつけた。


逢魔「がはっ!!」


ゼル「逢魔!!」


ジェイル「この街から立ち去れ!!お前のせいで・・・、お前たちのせいで!!この汚染者共め!!!!」


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