G-30 水の街
どこまでも広がる広大な海。
底に浮かぶ巨大な街。
ここが水の街サンテレーゼだ。
逢魔「・・・ついたか。」
ゼル「俺様の計算ぴったしだろ?」
レイ「おっき~!!」
三人は海の近くにある港へ立ち寄り、街に入るための列に並んでいる。
ゼル「さっき聞いたがこの街が次につく場所、俺たちが目指している経由地でもあった。運がいいな。」
逢魔「あぁそうか。」
逢魔は街が見えたあたりからずっとそわそわしている。
レイ「逢魔体調悪い?」
逢魔「な、なんでもねぇよ。」
時間は過ぎ、三人の手続きがまわってくる。
名前、所属先、持ち込み物など簡単なことを記入し、街の禁止事項に同意すればすぐさま街に入ることができた。
街はとても広く、電気も通っている。
海水が流れる水路から魚がちらほら飛び跳ねている。
『まもなく当サンテレーゼは移動を開始します。魔術を発動するため妨害魔術等はおやめください。それではよい旅を。』
町全体に響くアナウンスと共に町全体にバリアが施される。
風の影響を防ぎつつ、住民が海に落ちないようにするためのバリアだ。
しばらくすると、街が移動を始めた。
ゆっくりと加速していき、段々港が離れていく。
レイ「すごいすご~い!!町が動いてるよ逢魔!!」
逢魔「・・・そうか。」
ゼル「おいおい逢魔ノリ悪いな、らしくないぞ。」
逢魔「とりあえず宿に、行こう。」
逢魔はふらふらと歩き始めた。
街では港から乗ってくる異国の乗客に向けて観光地らしい催しや出店が開かれていた。
魚を取る自給自足の生活と、観光客向けの事業でこの国は成り立っているらしい。
様々な海を通るため、見たこともない酒類の魚がたくさん並んでいる。
宿についた三人は休息をとる。
逢魔「すまん・・・、少し横になる。」
逢魔は先ほどからぐったりとしている。
レイ「・・・・・・。」
レイはぴょんとベッドから降り、街に出る。
ゼル「おい、どっか行くのか?」
レイ「ちょっと買い物してくる!!」
レイは大慌てで街に繰り出した。
逢魔がしんどそうにしているのはきっと、前の戦いの病気が治りきってないからだ。
前助けてもらった分、次は私が恩返しするんだ。
そうしてレイは出店街へやってくる。
レイ「・・・・・・、お買い物ってどうやるの?」
レイは生まれてから今まで奴隷だった。
故に、買い物のやり方を知らなかった。




