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41話 ”交渉”それは一方的である

「........傘下に入った後の条件とかはあるのか?」


英雄はモニカに対して言う。


「特にないが、まあ困ったら助けてもらうかな」


「そうか........」


英雄は少し考える。モニカとフレア、そして目が覚めたウェルとリンはそれを見守る。


「わかった。」


「そうか」モニカはニヤリと笑う。


「ただし条件がある。」


「条件?」


モニカの眉がピクリと動く。


「俺の家族や友人には手を出さないでくれ」


彼は覚悟を決めた目でモニカを見据える。モニカは砕けた声で言う。


「いいよ、いいよ〜。()()()約束するよ」


そしてメイの作戦は成功した。しかしメイ本人はその成功の瞬間は気絶していた。


それも白目を向いてだらしなく。英雄は悔しそうな顔をしながら謁見の間から退出した。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


私が起きたら作戦はもう終わっていた。謁見の間は修復が困難なほどボロボロになっている。


これは隠蔽が難しいな。破壊は程々にと言ってたのに...........


まあ最初に気絶した私が言えることではないけどね。


と言うことでこの件についてはウェルとリンに対しては不問と言うことで。


あと今回作戦以上にモニカが活躍したらしい。


そんなに好きではないけど、こう言う時はモニカの万能性に助けられる。素直に感謝しよう。


それと私たちの手中に英雄は落ちた。色々反省点はあるが今回の作戦は成功だ。結果オーライ。


まあ私が最初に気絶するには想定外だったけど。英雄とも少し話をしたいけど、今は内政で精一杯だ。


まあ議会で決まったことに判子を押すとかそのくらいの仕事だけどね。


ネイルはとても高く積み上げられた書類をどんどん持ってくる。本当にやる気がなくなってくる。


それに今は魔大陸の動きも気になる。でも魔大陸が帝国を攻めると言うのは別の話。


それに多分その確率は低いだろう。なぜならウェルは魔王や魔帝たちとも親しいのだ。


しかし大陸で広まっているユーダナイト教の教えと魔族たちは相性が悪い。


その為たまに冒険者が魔王軍関係者を打ち取ると大いに盛り上がるのだ。ちなみに国際問題にはならない。


冒険者ギルドと国家は仲が悪いしギルドは独立勢力なのだ。


それと倒される魔王軍関係者は皆、国や組織で暗躍しているものばかりだ。


倒されても魔帝とかは何も言えないだろう。


それに冒険者たちの能力も高く魔王や国も迂闊に手を出すことは出来ないらしい。まあ自己責任、自己責任だ。


あ、でもこの忙しい仕事から抜け出すために魔大陸に行くと言うのもありかも..........


と考えるとやっぱりエイカはいいなー自由に色々な場所に行けて。正直羨ましい。


それと少し前に騒いでいた口内炎は完璧に!


治った。


ちなみに口内炎や病気に治癒魔法を使うと逆にそれはどんどん大きくなる。薬にはポーションだ。


それにポーションは傷も直すことができる。まさに万能薬だ。


しかし、もちろん、こんなに効力がすごいポーションは絶対数は少ない。


元々ヨルグラシア大陸で製造が始まったポーションだけれども最近は魔帝がある植物からポーションを作り出す事に成功したらしい。


元々ポーションの原材料は大きな魔石を大量に使わなければならなかったけれでも魔帝が魔大陸にしか出来ない植物を使ったポーションを作った事によりポーションは民衆の間にも広がった。


そして魔帝が収める国はポーションを筆頭にさまざまな国と交易をしており、それにより大きな富を築いているとか。


それにしてもその製造の知識はどこからきたのだろうか?


英雄と同じく魔帝もやはり謎が多い人物だ。まずは英雄からだな。


そして私は来週、英雄と極秘に会談をするスケジュールが決まった。ちなみに会談場所はこの私の執務室だ。


英雄はリンが転移魔法で連れてくるとのこと。


そして私たちは英雄がある極秘情報を知っている可能性があると考えている。


ちなみにこの極秘情報は私たちメイドしか知らないだろう。


その極秘情報はある古代文字が書かれている石板から読み取った情報だ。


その内容は


『彼らは皆同じところからくる。国の名前はニホン。そして彼らとは自らを転生者と名乗る知恵者たち。その者たちは英雄、魔帝、そして三つめの勢力と分かれ血で血を争う戦いを続ける。そしてそれを平定するは』


そこで石板は崩れていた。


この石板が何を表し何を伝えたかったのかはわからないが、重要なのはそこでは無い。


今回重要なのはこの石板に出てきた『知恵者たち』と言うところだ。


そして私たちはこの知恵者に該当する人物に二人ほど心当たりがある。


一人は英雄 ”ヨル・グランド〟


そしてもう一人は魔帝。


私たちはこの二人が知恵者、通常転生者だと思う。


しかし知恵者の意味はわかるが転生者と言うのは意味がわからない。


そう言う種族なのか、もしくは達人とか仙人のようにその領域まで至った人間の事を指すのか?


詳しいことはわからない。まあとにかく今度の会談で少しでも情報を英雄さんから抜き出したい。


それといつか会う魔帝さんからも。それも全て私たちの目標のために。


そして私はネイルが持ってくる書類に判子を押し続ける。

いつも読んで下さる読者の皆様ありがとうございます。これからもこの作品をぜひ読み進めてください!これからもよろしくお願いします!

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