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36話 ”バカンス”それは休息である

私たちは戦いの後当初の目的である、休暇を満喫すると言うことを完璧に忘れていた。と言うことで、


「今日1日はバカンス満喫するぞー!」


私は高らかに街で宣言する。


「いいねいいね!」


「いや、なんでお前がいるんだよ」


モニカは皇帝役なのにこんなところにいたら大騒ぎになってしまう。


「大丈夫だって。皇帝役は違うメイドに任せといたから!それに誰も顔を見たことないし大丈夫でしょ!」


「たく、こいつは、、、」


「いいではありませんか、メイ様。皆でバカンスを楽しむと言うのも。」


ネイルが久しぶりに真面目な事を言ってる。


「まあいいか!」


そして私はモニカから視線をフレアへと移す。


「モニカさん、何なんですかそれ?」


モニカの手には沢山のお菓子やお土産を持っていた。ちなみに私たちは今、この商店街へ着いたのである。


「え?もちろん、私の食べ物に、私へのお土産」


「お土産って自分にあげるものじゃないと思うんですけど!?」


と言うがフレアにそういう説得は通じない。


「まあ良いか。私も食べ歩きしたいし。私は手当たり次第出店で食べ物を買う。


「うーんやはり肉はガッツクに限る」


私はそう言いながら肉にガッツク。


「お下品ですよメイ様」


と言いながらネイルは焼き魚にガッツク。


「メイっちたち、もう少しお行儀良くしたら?」


と言いながらモニカは上品にちくわを丸呑みする。


「そうですよ。食べるのは過程も大事なんです。」


と言いながらフレアは綿飴を丸呑みする。


「お前が言うなよ、、、」


私は反論をする。私たちに周りの視点が集まる。まあ私もこんなおかしい4人組がいたら少しは観察するよな。


そしたら私たちに3人組の男たちが話しかける。


「お姉ちゃんたち〜俺たちと街を歩かない。」


「いえ大丈夫です」


ネイルはやはり塩対応をする。


ドライだな〜。チャラい男はその迫力に少し怖気付いているが他の二人はモニカとネイルに声をかける。


そして私を見る。


「ほら、妹さんは家に帰んな。」


私は頭に血が昇る。


「私一応、その人たちとほぼ同年齢なんですけど、、、」


私は言葉に怒りを染み込ませる。


「え、こんなロリっ」


一人の男がそう言いかけた時もう一人が口を手で塞ぐ。そして男に小声で話しかける。


「おいバカ!それ以上はやめてやれ!それに今での空気が気まずくなった。もうここは離れるぞ!」


全て丸聞こえだ。私は自分の怒りが増すのを感じられる。


「じゃ、じゃあな!姉ちゃんたち!」


そう言い男たちはどこかに行った。私は自由時間を得る代わりに失ったものも大きかった。


そして更に気まずいのがネイルたちが私に妙な気を使わせていることだ。私は自分が惨めに感じられた。


そして私は肉にガッツいた。


お肉は虚しい感じの味がした。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


私たちは更に街を練り歩く。王宮で留守番しているウェルたちにお土産でも買って行こうとする。


てことで私とネイルは今別行動をしている。お土産どうしようかな〜。


ん?私は出店にしては人が集まっているところを見つけた。私は少し気になりそこに近づく。


それは黄金だった。このヨルグラシア大陸では絶対に取れない金属である。


珍しいな〜と思いながらこの出店の店長と話す。


「この黄金はどこで取れたんですか?」


「ん?ああ、それは企業秘密じゃ」


この出店のご老人なかなかのやり手だ。ちなみにこの黄金の値段は2000万ナイトである。(1ナイト=1円)


よし、ここからはメイド長で一番の頭脳の持ち主の私の出番だ。


「では、、、」


私は小声で喋る。そこでご老人は目を見開く。


「本当にそんなに持っているのか!?」


「はい、もちろん」


私はニッと笑う。ネイルはただただそれを見ているだけだった。


「まあ採掘の産地ぐらいは教えてやってもいいかの」


ご老人が今回は折れてくれたようだ。ネイルは私に近づき小声で喋る。その声には少し驚いている感じだった。


「どうやって交渉したのですか?」


「そんなの簡単だよ。情報料として1億ナイトを払うと言ったんだよ。」


「そんな金、どこにあるんですか?」


「え?国家予算だけど」


ネイルは少し呆れた顔で私を見えるが私はネイルが何に対して呆れているのかわからなかった。


そしてご老人が答えを言う。


「この黄金の産地は極東の島国である”黄金の国 ジパング”じゃ」


「黄金の国 ジパング!」


私は静かに驚いた。その国の存在は知るもの方が少ない。


私たちでさえその全容を把握できていない国なのである。


噂では珍しい黄金が採掘できる国だとか。


この世界の黄金の約8割がジパング産と言うほど、もはやヨルグラシア大陸にとって必要不可欠の国ではあるがその存在は一般的には知らされていない。


なぜなら地図に載っていないのだ。理由は知らないがとにかく謎が多い国なのである。


しかしこの爺さんはそのジパングと直接取引をしている可能性がある。


ただ興味本位で聞いてみただけだったけど思っていたより大事だ。私はネイルの耳元で小声で喋る。


「この人、協力者にしない?」


「急ですね、、、まあいいと思いますが」


「じゃそう言うことで」


「ん?」


お爺さんは不思議そうな顔をしている。その顔はこれから闇に引き込めれることを全く考えていない顔だった。


そしてその後私たちの事情を全て話した。


「お姉さんたちそんな凄い人たちじゃったのか、、、」


爺さんは少し考える素振りを見せる。


「まあいいか」


「え!」


「どうしたのじゃ?」


「いやもう少し考えたりする素振りをするかなと」


「こう言うのは即決が重要なんじゃよ!」


「そうなんですか」


そして私たちは意図せず新たな協力者をゲットできた。

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