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32話 ”ラギッタ共和国”それは帝国の隣国である

「一人少年を確保しました。」


白い髪をしたメイドの声がその城下町で響く。そこにもう一人メイドが合流する。


彼女は藍色の髪をしている。


「あ、生き残りがいたんだ。よかった、、、」


3歳ぐらいの少年は地面で倒れもう起き上がることのない父と母に近づく。それを横目に話メイド二人は続ける。


「それで敵国はどこかわかった?」


藍色の髪のメイドはメイドたちの中でサキと呼ばれている。


「はい、今回攻めてきたのはラギッタ共和国です」


メイドの中でマナと呼ばれる少女が答える。サキは驚いた顔をした。


「な!?ラギッタが?あの国が自分たちから戦争を仕掛けるなんて、変だな」


「そうです。絶対裏があります。」


「ま、それを探すのが今回の私たちの仕事、そういうことだね?」


「はい。全てソウエイ様の判断ですが」


マナは少し複雑な顔をした。行ってしまえばソウエイも自分たちと同じメイドの階級である。


それが指揮を取るのはメイドたちにとって複雑である。サキはマナの肩を叩く。


「まあ、そう言うなって。今はメイ様もフレア様、モニカ様もいないんだから」


「そうですね」


マナはぞれでも複雑そうだったがこれ以上はこの件には触れなかった。そして二人の近くに見習いが来る。


ちなみに見習いは諜報担当だ。


「この子を安全な場所に連れてってあげて」


サキはいう。


「ハ、わかりました。」


見習いは3歳ぐらいの少年を持ち闇に消えた。ちなみに周辺の共和国の軍はこの二人によって壊滅状態である。


しかし街全体ではまだ敵兵が残っている。しかしそれを倒すのは彼女たちメイドの仕事ではない。


「オオオオオオ!」


遠くから怒号が聞こえる。帝国軍がやってきたしそうだ。


「じゃあ私たちも調べることは調べたし帰るとするか」


「そうしましょう」


そして二人とも闇に消えた。


そしてその場には共和国の兵士の死体だけが残った。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


共和国の本陣は勝利によっていた。


「いやーまさか軍事大国のガルトリア帝国の勝てるなんて。」


「これも新しく総司令に就任したナリキン総司令のおかげです!」


ナリキン総司令と呼ばれた男はお酒をおいしそうに飲む。


「フッフッフッ、そうかね?」


「そうですとも!ここまで帝国の内部へと進軍できたのは今回が初めてです。」


「そうかそうか!まあ私だけの力ではないがね。」


「そ、それはどう言う?」


総司令の配下が聞く。


「ん?そうか、知りたいか。簡単に言うと帝国は密告者がいて可哀想だな、としか私は感想が出ないがね。」


「それはなんともお労しい」


「ガハハハハハハ」


と総司令とその部下が笑う。


「情報を無料で提供してくれるとはお優しい。」


本陣の外から声が聞こえる。しかし外には護衛がいるはずだ。しかもこれは女の声?だが今回は女の幹部はいなかった。


では誰か?その正体を見て総司令と部下は安心する。


「なんだメイドか。」


部下は安心した声を出す。


「おい、なんだそのタメ口は?無礼だぞ!」


総司令は怒りの声を出す。


その瞬間部下の首が飛んだ。血飛沫が舞う。


それは比喩でもなく、ただただ共和国の軍の幹部の首が総司令はそれをただ見ていた。反応もできなかった。


そしてそのメイド服はよく見ると共和国のメイド服のデザインではなかった。


「な、な、な、何をする!?」


総司令はただ声を荒げることしかできなかった。


「殺したんだよ」


そのメイドは藍色の髪色だった。


「こんな強行策は使いたくなかったけど、これが上の命令でね。それで質問があるんだけど帝国の裏切り者って誰?」


「い、言うわけないだろ!」


「言わなかったら殺すだけだ。情報を喋れば殺さないでやる。」


メイドは剣を振りかぶる。


「わ、わかった。言うから殺さないでくれ」


男は体を震えさせながらいう。その瞬間男を剣が貫いた。総司令の後ろにメガネをかけた男が立っていた。


「だめですよ。情報を喋っちゃ」


メガネ男はサキみる。


「あれ、もしかして観客がいたのか〜。どうします?ボス?」


後ろから一人の細い目の男が来る。


それはメイが今戦っている人物と全く見た目が同じだがサキにはそんなことは知る由もなかった。


「何者ですか?」


髪が白色のメイドが細い目の男にきく。


「何者ですか、、、そうですね、あなた方からは"あの方”と呼ばれています。」


二人は驚き距離を取る。


「ま、まさか私たちが最初に会うなんて」


サキは言う。


「ええ、運がいいのか悪いのか」


マナは少し疲れてような顔をする。そして二人の選択肢は一つしかなかった。


それは逃走。


二人は全速力でその場から離れる。そして後ろを確認するが追ってきてはいなかった。


サキとマナが安心し前を向く。そこには”あの方”がいた。


「な!」二人は驚いた顔をする。


「い、いつの間に!?」


マナが聞くがもちろん応答はしない。


「あなた方遅すぎますよ?」


サキが吹き飛ばされ地面い転がる。そしてマナも同じ報告に蹴られる。


そしてあの方も蹴られる。


あの方を蹴ったのはウェルだった。


「あたしの部下に何やってんだ!」


ちなみにあの方は二人とは反対方向に蹴っている。これはウェルの配慮だった。


そしてあの方が攻撃を仕掛けるがウェルは大太刀を抜きそれで防ぐ。あたりは少し砂漠っぽく土煙が舞う。


そして二人の攻撃がぶつかり合うたびに大地が揺れる。


それをサキとマナの二人は目で追うのがやっとだった。

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