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22話 ”駆け引き”それは戦争である

私たちは森の中間地点までやってきた。全体は魔物に対して警戒しているが私たちメイドはえ〜となんだっけ。


そうそう・・・ダークライト・・・いや拗らせているわけではないよ!?


まあネイミングセンスは置いといてそいつらが私たちをいつ襲撃してくるかわからない状況だ。私たちは襲撃に対しても警戒している。私は役に立てないけど。そして今は森の中間地点を抜けた所だ。ここを抜ければ教皇国の領土に入る。


そうすれば一安心といっても良いかな。そう私が思っていたら。


「襲撃だ!」


外から兵士の声が聞こえた。魔物が襲ってきたらしい。私窓から状況を見る。


ネイルは本を読んでいる。私はよくこの状況で落ち着いてられるな!


と言いたかったが今大声を出して魔物に狙われたりしたら最悪だ。


よって私は静かに戦況を見守る。いくら護衛たちでもこの三日間戦いっぱなしで疲労が消えている。


明らかに動きが鈍い。


そのため負傷者もどんどん増えている。いつ死傷者が出てもおかしくない状況だった。


しかし魔物が私たちに攻撃をしようとした直後魔物の動きが止まる。そしてゆっくりと地面に倒れ込んだ。


ちなみにこの魔物はクマみたいな外見をしているが大きさはクマの10倍はありそうだ。


それが一撃?で倒されたのだ。


そしてクマの後方に一人の黒いコートを着ている少年が立っていた。その瞬間兵士が少年に近づく。


「お前何者だ?」


その問いに彼は答えた。


「私はこの森でくらいしている一人の魔法使いです。よろしければその魔物をこちらに融通してはいただけませんか?」


兵士に対しても物怖じしないその胆力。彼は私たちに敵意は向けていないが少し不気味だった。


私が隣を見るといつの間にネイルもその少年を見ていた。その目は大きく見開いていた。私はネイルに聞いてみる。


「ネイル、アイツをめっちゃ見ているけど、どうかしたのか?」


その瞬間ハッとして顔をして彼女は席に戻る。


「いえ、何もありません」


「あ、そう」


何もないと言っているのにこれ以上何も知らない他人が土足で上がるのは失礼なことだ。


私はそれ以上は聞かないことにした。しかし何か因縁はある様な感じがした。


そして私たちは移動を始めた。


私が見た時少年は魔法ではなく素手で魔物の死体を移動させていた。


私は怪力だな〜という感想しか思いつかなかった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


そして私たちは森の出口が見える所まで来ていた。ここまで魔物に襲われ皆疲労はしたが負傷は回復魔法でバッチリだ。


私たちメイドは周囲の警戒をしていたが襲撃もなし。街に入ってやっと一息つける。


しかしこの街から教皇国の首都までは二日はかかる。引き続き警戒は必要だ。


あともっとしっかり諜報部と連携しなくては。私はメイドと街道の反省点を頭に留め街の門を潜った。


私たちはモニカの計らいで同じ部屋に泊まることになった。


情報とかを共有するためだ。ちなみに表向きは皇帝の世話のためということになっている。


見張りも私たちが任されているがこの状況は好都合だ。私たちも利用させてもらおう。


そして私たちメイドは部屋の二人の見張りを除いた全員が一つの部屋に集まり情報を共有する。


まずモニカが司会をする。


「え〜まず、今回諜報部から共有された情報は二つ〜まずひとつはこれからの道中、」


そこで彼女は『プッ』と小さいな笑い声を挟んだ。


私は顔を少し赤くする。モニカは話を続ける。


「”ダークナイト” たちによる襲撃が行われる可能性があるということ。」


「そして二つ目。教皇国はほぼグレー」


そこで私は口を挟む。


「奴らと手を結んでいるという可能性が高いということ?」


モニカは『ニッ』と笑い応える。


「そゆこと〜」


ネイルも会話に口を挟む。


「では私たちが教皇国でメイ様の力の秘密を探るときに障害になると?」


「そうそう」


モニカは首を縦に振りながら応える。それは少し困ってしまう。


教皇国に調べるための書物があると言うことはあちらは私の力の秘密を知っているかもしれない可能性がある。


これは少し困る。


そこでここまで黙っていたフレアが意見を出す。


「しかし、巨大軍事国家であるガルトリア帝国の皇帝がわざわざ来ているのに事を起こそうとしますかね?」


しかしモニカは反対意見を出す。


「違うんだよな〜」


フレアはちょっと『ムッ』とした顔をしてきく。


「例えばどう言う状況ですか?」


モニカは説明する。


「今この大陸はさまざまな国が覇権を争っている。そしてその中で一番強い国の君主が二番目の国にやってくる。これはチャンスとして捉えることもできるってわけ。で、教皇国のトップはたちは”ダークナイト”組むことの方が利益が多いと判断した、と言うことじゃない?」


「そう言うことですか、、、」


しかしモニカはまだ話を続ける。


「しかしこれは」


「チャンスでもある。」


私は話に割ってはいる。


「そゆこと〜」


「どう言うことでか?」


ネイルは私にきく。


「簡単だよ。私たちの今の立場はバカンスに行っている状況だ。そのときにそのバカンスに行っている国から襲撃があったらどうする?」


「そう言うことですか」


ネイルは察した様な顔をした。


フレアはまだわかっていないようだ。


「どう言うことですか?」


私は答える。


「大義名分が生まれると言うこと。私たちガルトリア帝国は軍事力に関しては大陸トップクラスだ。でもそれで違う国を全て滅ぼしても滅ぼされた国の人たちからしたら侵略者だ。でも相手が先に手を出してきたと言う事実があればこちらが悪いと言う認識は少しは下がるだろう?だからわざと教皇国に私たちをわざと攻撃させれば相手を無法者として討伐できると言うわけ。」


そしてフレアはやっと納得した様な顔をして


「なるほど」


と言った。そして夜は更けていった。

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