21話 ”魔物”それは正真正銘の化け物である。
私たちは森にはいった。森の中は少し暗く色々な動物の鳴き声が聞こえた。
しかしまだ魔物は襲ってきてはいない。私はこれが束の間の休息にならないことを祈る。
そして私たちは進む。案の定魔物が襲ってきたが騎士団や魔法師団が返り討ちにしていた。こちらの被害はなし。
その様な出来事を私は馬車の中から安全に見守る。ちなみに馬車の中はとても涼しい。
なぜ涼しいかはわからないけど。
私としてはこの私の馬車に被害が出ばければ正直どうでもいいかなとは思う。
魔物の対策なんてのは私たちの仕事ではないのだから。そう言う精神で私は馬車の中で昼食を食べようとしていた。
そして昼食にはチャーハンという謎の食べ物を出された。
「これ何?」
私はネイルに聞く。
「これは英雄ヨル・グランド殿が発案なされたレシピです。」
「すごいな、、、強大な戦闘力に天才的な頭脳、しかも文化にも詳しいときた。彼は一体何者なんだろう。」
ヨル・グランドには謎が多い。その戦闘能力や頭の良さ、それに出自に関しても。
いつか調査をする必要があるのかもしれない。おっと今回はバカンスだった。こんなことは考えずに楽しもう。
「ネイル、UNIやるか?」
「やりましょうやりましょう。」
そして私たちは夜にるまでウニをした。しかし二人とも途中で飽きていた。
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あたりはすっかり暗くなっていた。私も眠くなってきたな。そろそろ晩御飯のはずだ。
野宿なため食事はまあ、美味しいけどそれほどではない。
はあ、それにしても今日だけで魔物の襲撃が5回もあった。その度に皆陣形を変えたりするためとにかく疲れる。
まあ、私は見ていただけだけどね。ネイルは武具の手入れや本を読んでいるので時間をうまく潰せているが私は酔ってそれどころでは無い。
食欲も出ない。まあ、文句は言わない様にしよう。今のところ何もしていないメイドが文句を言ったら怒られそうだ。
その時馬車のドアにノックが聞こえる。ネイルがクナイを取り出す。そしてノックをした人物は、モニカだった。
「ヤッホ〜、メイっち」
「モニカ!」
私はモニカに近づく
「アンタのせいで魔物に襲われたり酔ったり散々なんだけど。」
そしたらモニカが意外な顔をした。
「え、もしかしたら知らないの!?」
私はムッとした顔をして聞き返す。
「あのまま進んでいたら私たちは襲われた、最悪全滅していたかもよ?」
「え、そんな情報知らないんだけど!?」
「エイカちゃんに頼るのもいいけど自分で最低限の情報網は作っときなよ〜」
「め、面目ない。」
こういう所は見習うべき所だ、と私は再確認した。しかし重要なのはそこじゃない。
「どこの誰が皇帝を襲撃しようとしたんだ?」
私は率直に聞いた。
「それはわからない。けど」
そこでネイルが話に入ってきた。ちなみにフレアは違う馬車でもう寝ている。
「その様な力を持つ組織と私たちは最近敵対しました。」
そして私はいう。
「奴らか、、、」
そこで急にモニカが
「ねえ、奴らとか、例のとか、組織とかあるけど仮称を決めない?」
「まあ、一理あるかな」
連絡の際、相手の名前がゴチャゴチャだと連絡に支障が出るだろう。そしてネイルが手をあげる。モニカが手を向ける。
「謎の組織」
一瞬でモニカが反応する。
「却下」
ネイルは顔を俯かせた。そしてモニカが私の方を見る。
「うーん、そうだなー」
私は考える。ここで変な名前を出すとネイルみたいにやられる。私は必死に考えている。
モニカはこの状況を楽しんでいるように見える。うーん、どうしようか、、、
「”ダークライト” とかどう?」
その瞬間モニカが笑い出した。
「あはははは、メイ拗らせすぎだよ!」
「いやもう卒業したから!」
はっ!モニカがニヤニヤしながら私を見ている。そして私は顔を俯かせた。
敵の組織の名前は私が考えたのに決まった。
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「あと少しだ」少年は山小屋で唐突にいう。
「あと少しで手に入る。全ては我が手の中。アイツらも。姉さんも。ん?この赤黒い魔力、、、やはり全ては交わるのか、、、運命の特異点はすぐそこだ」
彼は黒いコートを壁にかける。コートはよく見ると濡れていた。外で雨が降っているようだ。
「意味深なセリフを言ってみたけど、観客がいないから盛り上がらないな。やはり俺が俳優と活躍したのは昔のことか。」
ちなみに彼が俳優で活躍したと言う実績はない。自称”名俳優”である。彼は話を続ける。
「しかし古代魔法くらいで満足されたら困るぞ我が姉よ」
彼は演技を続けるがそこには本音も混ざっていた。そして彼は口にアイスクリームを運ぶ。
そのアイスはバニラ味だ。そして彼は水魔法でアイスのカップを洗い分別しながらゴミを捨てる。
「全ては姉の想定内か、あの方の考えか、、、」
「世界は二分される。俺もどちらにつくのか選ばなければならないだろう。」
「最後に残るのは果たして、、、」
少年は窓の外の月を見ていた。その月はどこまでも明るく眩しかった。そして彼は自分の母の顔を思い出した。




