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14話 ”才能”それは努力で決まることである

私は今拷問を受けていた。そう皆が想像する通りの拷問である。私は今3日間何も食べていない。そう!お腹が空いて力がでない、、、


私を誘拐した男自称”イーグル”いや名前はどうでもいい。重要なのはこいつがこいつの弁当を食べている時に私が犬のようにその弁当を見ていることだ。私は心からの思いを言う。


「一口ください!」


男は少し呆れたように


「なあ、、誘拐した俺が言うのもなんだけどよ、、、お前人質にしては図々しくねえか?」


この男もう私に対し引いている。失礼なやつだ。


「一口でいいからさ〜」


私は男に迫る。


「お前には食料は貴重で渡せてねえが水はやってるだろう」


もっともだ。しかしお腹が空きすぎてしょうがない。ちなみに私は猿ぐわも拘束もされていない。相手は私が逃げる能力はないと判断したようだ。その通りだ。だが他人に言われると腹が立つ。何事もそう言うものだと私は思う。


ちなみに私たちは馴れ合っていない。今は様子見という状態なのだ。私としてはこのまま返してもらいたいけどね。とにかく今は私が無害なことをアピールしなければ。


そして私は交渉日当日を迎える。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


帝都の空を駆ける三つの影があった。皆王宮のメイドたちの正装をしていた。そして帝都のハズレにある古びた教会の目の前につき動きは止まる。


右から ネイル ウェル フレア の順で並んでいた。そして教会の装飾されている大きな扉をネイルがノックする。


「入れ」


教会の中からはその声だけが聞こえた。何かが暴れる音もなし。それがネイルの不安を掻き立てる。そして扉を勢いよく開ける。


「よお〜くきたな。歓迎するぜ。」


しかしネイルの視点は男に照準はあっていなかった。ネイルの視線は自身の主を探している。この男の周りには弁当の空箱なぜか手と足そして猿ぐわをつけられている黒髪黒眼の少女。そして古びた宗教画だ。ネイルは言う。


「メイ様をどこへやった」


男と少女は驚いたような顔をした。そして男が呆れた顔をし指を鳴らす。そうすると少女の猿ぐわがはずれその瞬間少女が叫ぶ。


「人を認識する回路イカれてんのか!」


その声はメイの声だった。ネイルはハッとしたような顔をし


「はっ!メイ様でしたか。ご無礼お許しください。」


そしてキッ、と男を睨む。


「よくもメイ様に認識阻害の魔法をかけてくれたな」


まったくの言いがかりである。ネイルがただ単に気づかなかっただけだ。男はとばっちりを喰らったのである。それに対し男は反論する。


「いやいやいや、お前が気づかなかっただけだろうが〜!」


そしてネイルがクナイのようなものをどこからか、一瞬で取り出す。


「戦えばいいだけのことだ。」


「面白え〜やろうじゃねえか〜」


男は剣を取り出す。メイはネイルを止めようとする。


「やめろ!この男結構な実力者だ。死んじゃうぞネイル!」


メイは必死に声を届けようとする。ウェルとフレアは結界によりこの教会の内部には入れなかった。これは男より強者の者を入れない結界。つまりネイルの実力はこの男と同じか、もしくはそれ以下である。そのことを知っていたのでメイは彼女を止めようとしたのだ。


全力で。


しかしメイの願いは届かず、戦いは始まってしまった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


先手を取ったのはネイルだった。両手の指の間に挟んだクナイ8本を一斉に投げる。クナイが男を襲う。しかし男は剣でそれを簡単に弾きネイルに近づくネイルは細い剣を取り出した。


少しでも力を入れたら折れてしまいそうだがその硬さは、、、


ネイルの剣が男の剣を弾いた。男は少し体勢がぐらつく。その瞬間を逃す前と彼女はどんどん攻撃を加える。


『カァーン』と甲高い剣と剣ぶつかり合う音が教会の内部で響く。男とネイルには圧倒的な才能の差があった。それはもちろんネイルの方が才能がある。


しかし才能の差を埋めているのはこの男の努力によるものだ。男は努力だけでネイルと肩を並べ戦っていた。


そしてネイルの攻撃の隙をついて男がネイルの服に小さな切り傷を入れる。その瞬間両者距離を取る。しかし今の一撃でネイルはカウンターに少し神経を分けなければならなかった。


今の一撃でネイルが少し不利へと変わる。その戦況をメイは見つめていた。その目には少し心配の色があった。そして次に最初に仕掛けたのは男の方だった。


ネイルは男の剣に集中していた。それが仇となった。男がネイルに近づき剣を振りかざす素振りをしながら男の膝がネイルの腹部に入った。


「ガハ!」


ネイルが空気を吐き出す。そしてその場で倒れ込んだ。


「剣を持つと皆同じ動きをしやがる〜。重要なのは勝つことだけだ。」


ニヤリと男が笑う。ネイルはなんとか足に力を入れようと立てない。そして男がゆっくりとネイルに歩み寄る。そして外にいるウェルとフレアはなんとか結界を破こうとするが今のところは何もできていない。


そして教会内のメイは男に対して怒鳴っていた。


「おい!それ以上ネイルに近づくな!」


メイはなんとか男を止めようとするが男はそんな制止を聞かず、ネイルの背中から心臓を貫いた。


その瞬間教会の中に三つ目の魔力生命体の反応が観測された。

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