第24話 決断
PV700回達成!
いつもありがとうございます♪
鳳凰寺緑沙は四季の神となった。
「緑沙、杏ちゃんが護衛官になってくれるって」
そう、母に言われた時は死にたいと思った。
友達の杏の人生を奪いたくない、本能的にそう思った。
「……」
次の日、杏が緑沙たちの住む家に来た。
「りょくちゃん。あたし、頑張るね!」
無邪気に笑う杏は緑沙の心をさらに粉々にさせた。
「……」
「りょくちゃん?」
いずれはあだ名もなくなって呼び捨てになるだろうし、衝突も多くなる。
それは明日かもしれないし明後日かもしれない。
今までも杏には迷惑をかけてきた。
これ以上はごめんだ。
「りょくちゃん?」
「ごめん。帰って」
「…え?」
「緑沙…ッ!!」
「ごめんね。私、杏を護衛官にはできない…」
「え…?」
「私ね、杏の人生を…奪いたくないの」
視界に霧がかかる。
嗚呼、これが泣いているということなのか。
「だから…だからね…杏、ごめんね。帰って、欲しいの」
* * *
「けんかしちゃだめです」
花舞櫻はそう言った。
「けんか、したらさくら、かなしいです」
陽虫朝日と水風湖白はバツが悪そうにお互いを見つめ合った。
「ごめん…」
「ごめんなさい…」
2人が謝った後、ふと前に桃色のものが見えた気がした。
それはとても可憐で、儚いものだった。
櫻の哀しみの力で神通力、が一部暴走し、近くにあった桜の木に花を開かせてしまったのだ。
春の花々。
夏の新緑。
秋の落葉。
冬の雪々。
四季の中では春が1番美しいとされる。
その中でも、櫻は歴代で1番だ。
少なからず、朝日と湖白はそう思えた。
あやめにきいても、首を千切れるくらい縦に振るだろう。
なぜこの時、あやめの顔が映画のスクリーンみたいにはっきりと映し出されたのかはわからない。
春、夏、雨の神たち一行は北の晴れの家を目指し、出発していた。
そこで、京の先斗町というところに通りかかった時だ。
「よくこのキョリを自転車で行こうとしたわね…」
「さすがにこのきょりはちょっとね…」
櫻と朝日に、絶対に叶えられない夢を熱く語られた時のような顔を向けられ、湖白は参ってしまった。
「い、いや…まだ車の免許とれないし…」
「バスとかあったでしょ」
「とおいから、しんかんせんでもいいよ、ね」
言い訳が無効となってしまった。
「お金なくて…」
「いやいやいや、自転車で行ったら、ドーセ途中でパンクとか空気抜けたりしてお金払わないとでしょ」
「そうだよ、ね…」
湖白は反省していた。
一行は近くの宿に泊まることにした。
皆の就寝後、スマートフォンを見ている者がいた。
夏の神・陽虫朝日だ。
新緑の色のカバーは彼女の従者・蛍丘ひまがデコってくれていた物だ。
周りから見たら友達がデコってくれたスマホカバーだが、朝日はそう思わなかった。
大切な、親愛なる人が作ってくれた一品。
それは衰えることがなかった。
ーひま…今ね、犯人を捜してるの。
大好きなスマホケースのついたスマートフォンを握りしめる。
ー犯人がさ、見つかったらもう、ひまのところ、行ってもいい?
心の中で問いかける。
ーひまのとこ行って、ひまがいなかった間の失敗談をいっぱい話したげる。
少女は死んだ彼女の従者のことしか想えない。
ーだから、ひまのとこ、行ってもいい…?行きたいよ…
答えはなく、ただ、夜の暗闇が星を照らし出しているだけだった。
【SUMMERミステリーroom】(物語とは関係ありません)
朝日:「みなさんこんにちは〜!SUMMERミステリーroomへようこそ!主催者の陽虫朝日でーす!!」
ひま:「盛り上がりすぎ」
朝日:「仕方ないジャーン?だってさ、だってさ…」
ひま:「長くなるから、早く始めるわよ!」
朝日:「はぁーい…」
朝日:「本日の問題はこちらっ↓!!」
〈問題〉
雪谷冷寒(冬の神護衛官)はある人物のことを考えています!さて、それは誰でしょう?
↓
「8a7Ma13a9Rno5a9an」
朝日:「正解発表は次話!」
ひま:「公開日は8/30から9/3くらいの間を予定しています」
朝日&ひま:「ぜひきてね!」「ぜひきてくださいね!」
朝日:「それから、あなたの答えをコメントで教えてね〜!待ってるよ〜!!」
朝日:「じゃあ、まったね〜!」




