第17.0話 春になった少女
ーあやめちゃん、
この世は残酷である。
ーいま、どこにいるの?
その中でも春の神は強く生き続けていた。
ーあやめちゃん、きゅうにいなくならないでよ…
なのに、その強い精神が1人の少女によって折られようとしている。
ーあやめちゃん、なんで、いなくなっちゃったの
ある日突然春の神になった少女。
ーさくら、あいたいよ…
しかし、そのころの従者はまだ少女ではなかった。
ーあやめちゃんにあいたいよ
青年だった。
ーいま、どこにいるの
従者を決めるまでの間、春を守ることになった。
ーあやめちゃんに…あいたいの、に
現在春の神は先代春の神から力を奪った状態だ。
ーあやめちゃん、いまなにしてるの
だからこそ非難を受けやすい。
ーあいたいよ
そんな孤独な神様を救ったのはある少女だった。
ーさくら、あやめちゃんのためならなんでもできる
その少女は元々の従者だった。
ーだから、むりしないでね
花の名前を冠した少女は現代春の神の心を沸騰させた。
ーあやめちゃん、いつでもかえってきていいよ
春の神は彼女を救ってくれた少女を助け出したい。
ーそのときになんかされたら、さくらのこと、たよってよ
そんな一心で今日も少女を想う。
ーさくら、まもられてるばっかじゃ、やだよ
やがて、よくしてくれてた青年までもが離れて行った。
ーいっつもあやめちゃん、まもってくれてるよね
それでも、従者になった少女は裏切らなかった。
ーだから、こんどはさくらがまもりたいよ
そんな従者に同じことをしてあげたい。
ーあやめちゃんはじゅうぶん、がんばったよ
そんな想いが春の少女を動かす。
ーだから、ちょっとさくらにまかせてよ
どれだけ裏切られても裏切らなかった従者のために。
ーあやめちゃん、やすんでいいんだよ
本気で心配して本気で守ってくれる。
ーさくら、もうよわくないよ
そんな人は1人しかいなかったのだ。
ーだから、やすんでいいよ
今日もその1人に愛の告白を届ける。
ーあやめちゃん、大好きだよ
ページビュー500回突破!
いつもありがとうございます♪
実は私、最近では投稿を躊躇うようになりました。
こんなに悲しい想いをわざわざ投稿する必要があるのか、とても悩みました。
感動までの道筋が悲しすぎて読むのを辞めてしまうのではないか、そう思いました。
でも、みなさんなら読んでくれる、と思えました。
どんなに悲しい物語でも読んでくれる人は読んでくれるのです。
最近ではページビューも増え、YouTubeの視聴回数も増えました。
だからこそ、悲しいところが必要だと思いました。
みなさんにばかり辛い思いをさせてごめんなさい。
これからも、美しい愛をみなさんに届けてもいいですか。
櫻たちを見守ってあげてください。
明月莉婭




