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第79話:永遠の序曲

ふたりの時計の針だけがふっつりと止まったかのよう。



その姿は、大切な思い出を閉じ込めた琥珀のように、永遠の輝きを宿した。



移ろいゆく季節の外側で、ふたりだけはあの日と変わらぬまま、彼女の目覚めを待ち続けていた。



かつて彼らの行く末を案じ、慈しんだ王も、誇り高き兄も、とうの昔に時の砂へと埋もれていった。



共に笑い、語り合った者たちの名残は、今や苔むした墓碑銘に微かな影を留めるのみ。




―ある日、ふたりは静かに彼女の手を取った。



「おはよう、僕らのお姫様。」


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