悪くても、お友達
「本当に私たちのことを覚えていないの? クリアちゃん。」
「そうだよ。私たちは一緒に悪さをした仲じゃないか?」
記憶喪失少女クリアの病室に名探偵少女のオリアと良い少女カリアがお見舞いにやって来た。
「ごめんなさい。何も覚えていないんだ。私は本当に邪な少女で良くないことばかりをしていたのかも分からないんだ。」
記憶喪失少女は邪少女だった頃のことは何も覚えていない。
「そうか。その方がいいかもね。私たちも忘れられるなら、呪いを続けていた日々を忘れたいからね。」
「そうだね。どうしてアリさんに水をかけたり、道に落とし穴を掘ったり悪いことをしていたのか、今でも分からない。なぜ悪いことをしていたんだろう?」
改心した名探偵少女と良い少女は不思議な感覚に苛まれる。
「何はともあれ、私とオリアは、クリアの友達だったんだ。親友だったんだよ。」
「お友達!? 親友!?」
友達が進化した言葉の親友という言葉に胸を打たれるが戸惑ってしまう記憶喪失少女。
「そうだよ。悪いことをして共感しなくても、落とし物を拾ったり、お花に水を与えたり、良いことを一緒にするだけでも共感できるんだよ。だって、それが友達だから。」
「ありがとう。オリア。クリア。」
さすがに真理亜みたいに「ちゃん」付けは照れ臭いのでしない。
「これからは三人で力を合わせて生きていこう。」
「だって、私たちは友達だから。いつでも友達だから。」
「世間から悪いことをしたと言われても、それでも私たちは友達だから。」
名探偵少女、良い少女、記憶喪失少女の三人で友達を誓いあう。
「後は気になるのは、他の悪い少女たちの同行ね。」
呪少女、悪少女、邪少女の制服か学ラン、漢字一文字刺しゅう入りマントがプレゼントされる日がくるだろうか。
つづく。




