かちどき!!
アオサギと入れ違うようにして、背の低い青い髪をした女性を先頭に罵詈雑言を喚き散らしながら五人組の男女が酒場へ入って来た
背の低い女性は白い法衣を纏っている
握っている杖には竜が薄赤く光を放つ玉石に巻きつくように彫ってあった。
「~だから貴方があの時追いかけようって言った私の言葉を聞いてさえいればこんな事にはならなかったのに」
背の低い青い髪をした女性が一歩遅れて隣を歩く茶髪のオールバッグの男に怒った顔で文句を言う
「はあ!?いやちょい待てマーズ、お前俺がいや、追いかけなくて言いって答えたらあの後[私あの女嫌いだったの妙にすました顔で私らを見下ろしちゃってさ、居なくなってせいせいした]って言い放ったじゃねえか」
「へ~私が悪いって言いたいの、男って何時もそう、都合が悪くなると人の責任。そうやって誰かに押し付けて現実から逃げるといいわ。そうやって逃げて逃げて最後の最後に追いつかれるの、その時を想像しなさい周りの人間は誰も手をさしのべる者はいない、その時を実感なさい、自分には友人がいないことを」
茶髪の男は顎の髭に手を添えて、少し遠い目をしていたが
マーズと呼んだ女性が話し終えるや否や「どの口が」と呟き
「ブス」と罵った
マーズはカチンと来たらしく茶髪のオールバッグに掴みかかろうとしたが
鎧を着込んだ男に抑えこまれた
「それくらいにしとけマーズ、これはレオの責任ではない。俺達皆の責任だ」
「貴方、レオの側に付くの?私の手を離して後ろを見なさい。レオが鼻に手を当てて豚の真似をしてるわ」
「レオ煽るのはよせ、お前がいつもそうやって突っかかるからマーズが余計にキレるのだ」
「はあ~出たよこの八方野郎皆に良い顔をしようとして、真実を隠す奴。いやだねえブスにブスと言えないなんて」
鎧の男はレオに何も言わなかった
「貴方レオにあんな事言われて何も言わないの?いい加減言い返しなさいな、それかあの高い鼻目掛けてパンチなさいな、奴は無詠唱出来るだけの魔法崩れよ魔力の量なんてコレポッチよ」
抑えられてないもう一方の手に輪っかを作ってそういうが鎧の男は相手にしてない
「魔法崩れって何だよ魔法剣士っていえ、パカル聞いたか?コイツは剣士を崩れって言ってるぜ」
「は!!魔力少なくて泣く泣く剣士に逃げた人間が一丁前に魔法剣士なんて名乗るからよ」
「パカルこのブスの口を塞いでやれ、」
サンタンデールは段々と
鎧を着込んだ男が可哀相に思えてきた
どちらの方へも肩入れ出来ずにいる片見の狭い男の姿に
暫く鎧の男の間で二人が言い争ってると影の薄い女が強引に割って入って来た
「止めて下さい!!」
細長いレイピアと丸い小さな盾を携えた女だ
背の低いマーズより拳一個分高い
「お二方とも止めて下さい。これは私のせいなんです。私が悪いんです。お二方は悪くありません。コレポッチもです だから、 ……だから!!喧嘩を止めて下さい!!」
後ろの方で突っ立っていた女が喋ると
場が凍ってしまった
鎧の男はマーズの手を離したが、レオの顔に殴るかかる真似はしなかった「悲劇のヒロイン気取り」とボソッとマーズは小さく言うも周りから咎めるような視線を送られて、ばつが悪そうな顔をしながら小さくなった
「ほら仲直りの握手です」
静まったのを見計らって
影の薄い女がニッコリしながらその言葉を吐いた時
マーズとレオはどちらも、ウシガエルを初めて素手で触れた時のような顔をしている
「いやだわーベナ誤解しすぎーそんな喧嘩って程でもなかったわよねレオ?」
マーズはレオに目配りをする
「マーズその通りだよ。ベナ、君の目には奇妙に思えるかも知れないけどね、僕達はこうして友情を育んでいるのさ、しっかりと確実にね。だから仲直りというには語弊がある、つまり僕とマーズは握手という肉体的関係を持たなくても良いのさ、いいかいベナ?拳を交わえなくても分かる関係ってのがあるだろ?それこそが真の友の証拠なのさ!!それを証明する為に僕とマーズは頑張ってるんだよ」
流暢に丁寧に話すレオの様子を見ながら
鎧の男はしきりに頷いていた
「分かったレオよく分かった。もう終わりにしよう、よく言っている意味が分からないがお前らが握手をしたくないのはよく分かった。もう終わりにしよう俺達はここにロブスターを食べに来たんだ。そうだろレオ?お前だって顔に青あざ作るために酒場に来た訳じゃないだろう?嫌な事忘れてほら椅子に座って」
席に着くやいなや鎧の男が何もきなしにそう言うと
店員が申し訳なさそうな顔で現れた
「その……ロブスターの件なんですけどもたった今在庫がなくなりまして…」
マーズは鎧の男から促されて周りと同じように席に着くも店員のこの言葉を聞いてドテンと勢いよく立ち上がった
「ハア!?アナタ何言ってんの?よく見なさいあの風来坊のような輩のテーブルにはロブスターが3匹あるわ!1人の男に3匹出せて私らには一つもなしってどいう事なの?」
マーズがこれ見よがしに俺のテーブルを指差して店員に食って掛かった
「良い事私らはあの名高い光竹護衛団なのよ全員Bクラスの精鋭部隊!!私らにロブスターを出せないなんて貴方何様つもり!?」
一言一言マーズは言うつど、店員の胸を人差し指で
突いている、店員は突かれるたびによろけていた
「マーズ落ち着け任務に失敗したからといって店員にあたるのは良くないぞ」
「弱い者イジメはいけません」
「ブス」
「うっさいわね!!分かってるわよそのくらい!」
フンッ
鼻息荒くしてこちらを睨みながら着席する
ちょうど私がロブスターの殻を外そうとしていた時だ
「ねえレオあの男の容姿を見なさいな汚らしいマントを羽織っちゃってさ、不潔の塊みたいね。髪何か見てみなさいよ襟足の所に粘りっ気のある泥がくっ付いてるわよ。それなのにロブスター3匹の他にもあの人不釣り合いなもの色々と注文してるわ、盗賊か何かかしら」
そこまで言うか
「こればっかりはマーズに同意だな、アイツの腰に差してある剣を見てみろ」
「鉤爪みたいなやつ?それとも真っ直ぐなやつ?」
「最初の方だ、鞘に収まっているせいでよく分からんかもしれんが、それでも湾曲してて三分の二ぐらいが片刃で先端になるにつれ両刃になっているのが分かるだろ?」
「ん?ぜんぜん」
マーズはレオの問いに素っ気なく答えた
「……と、兎に角ありゃ王族ご用達の宝剣だぜ。多少幅広くて長いがな、しかし怪しいと思わねえかい?如何にも浮浪者みてえな顔した男がよそんな珍重な品をさ腰に差すかよ」
「犯罪の匂いがしますね」
影の薄い女まで同調してきやがった
「通報しちゃいましょうか」
「……」
サンタンデールは黙っていた
そしてサンタンデールは自身の憤りを口で示そうとするのではなく、行動で示そうとした
影の薄い女のセリフを聞いて、サンタンデールは腰のポケットから棒状のナイフを隣のテーブルの席の数ほど取り出した、丁度4本。
片手はロブスターで埋まっていたので一度に投げるには都合が良かった
シューという蛇の威嚇のような音と共にナイフは先の尖った方から時計回りに円を描くようにして4人の場所へと向かう
軌道の常そのナイフはその四人の瞳もしくは首に到達しうる筈なのだが生憎一つの障害物にぶつかった
「フン」
全てのナイフは鎧の男の手の中に収まった
あれだけの重量でああも機敏に動けるのかとサンタンデールは感心した
「何なのあれ?私達を殺そうとした?コレって立派な犯罪じゃないの?」
「憲兵に突き出した方がよろしいのでは?」
「ねえベナどう思う?女に危害を加えようとする男」
「最低ですね」
「「ねーー!!」」
そう言いマーズと影の薄い女は怒ったようでサンタンデールをジッと見つめる
「いやありゃ脅しだね、これ以上罵ったら次は剣でその口を…ってことだ、そいとマーズお前俺らがBランクだってバラしたろ?やっこさんその確認も含めて投げたんだろ」
「だが脅しとしては不十分だな、レオこれは脅しではないぞ、挑発だ。現に俺は今仲間が傷つきそうになった事で猛烈に怒り狂ってる、奴が何者かは知らんが私の仲間に手を出そうとした酬いを受けてもらおう」
「おや、気のせいか?俺はパカルの言葉が暴れる理由を探しているように聞こえたぞ」
「大きい方に10ゴールド!!」
そうマーズがビール片手に声高々に叫ぶと、鎧の男は立ち上がり、サンタンデールの元へと歩いていく。
「ちょっと表に出てもらおうか」
「」
流石に日が沈むと町の大通りは人の往来が少なくなっていた
雰囲気というべきか、無いものが無いと、サンタンデールにはここの通りが余計に広く感じられた
サンタンデールは酒場から出ると
鞘から真っ直ぐ伸びた肉厚で幅の広い剣を出し、刃の部分を欠けていないかチェックしていた
鎧の男の目では宝石を見つめるようなサンタンデールのその眼差しが何やら奇特に思えた
「付け根の部分が少し欠けてるな」
鎧の男はサンタンデールにそう言った
「いやこのくらいなら大丈夫だろ」
「もう一つの剣でも私は構わんぞ?お前に扱えるかは知らんが」
サンタンデールは
横目でこの鎧の男と自身との距離を計っていた
「お前じゃないサンタンデールだ、心配するなそれなりに加減はするさ。」
「………」
お面のような兜のせいで鎧の男の表情が分からないが、俺が加減をすると発言してからこの男が黙って剣を取り出している事からして、相当気に障ったのではないか
包丁のようだと思った
鎧の男が取り出した剣は
片刃でサンタンデールが今手にしている剣よりもずっと短いがその変わりかサンタンデールの剣より厚さ幅の広さは遥かに凌駕している。鎧の男の取り出した剣は簡単には折れそうになさそうだと感じた
いやもしやするともう折れた状態かもしれんが
もし今ここで鎧の男に我が名誉にかけて剣を振るうのが一つの勇気だとするのであればここで逃げ出すのも一つの勇気だと思った
おおよそ7歩足を進めば剣が届くと目測し
サンタンデールは剣を構えた。
サンタンデールの持つ刃の剣先からの斜線が鎧の男の首を捉えた時、鎧の男は腰のポーチから盾を取り出した
鎧の男の持つ盾はとても大きかった
銀色の鈍い光を放つ盾を前に構えて少し身を屈めれば鎧の男の体は殆ど隠れサンタンデールの位置からでは鎧の男の頭のてっぺんと足のつま先しか見えないくらい大きかった
ガシャンと金属が擦り合う音がする
「行くぞ」
サンタンデールはそのまま走った
鎧の男ことパカルは少し驚いた
サンタンデールの飛躍する体は予想を上回る速度で突っ込んで来るのだ
その速さで剣を振るわれば私はどうなるのだろうか
もしその斬撃を受けれきれなけば、私は死ぬのだろか、
危機に酔いしれ生命という壮大なものを実感できるこの瞬間
今この瞬間こそがパカルの大好きな時間だった
タタッ
7歩もかからなかった
2歩でパカルに到達出来た。時間にしても、多くの人間はまばたきをする以外に出来る事はないぐらいだ
ガシャン
だが今目の前の男は私の一太刀にある程度余裕を置いて、盾で防ぐ。兜の隙間から剣を目で追う姿を確認出来た
それがサンタンデールの心をワクワクさせた
口元が緩くなる呼吸が荒くなるのを感じた
自身の技術を自身の力をその全てをこの男に試したい、全力を振り絞るそれが出来る。それがサンタンデールの心をワクワクさせた
サンタンデールはもう一刀をとりだし体の中心を軸にしてクルクルと回り始めた
まるでコマのようだとパカルは思った
サンタンデールは横からなぎ払うように剣を振るう。その一撃の重さでパカルの盾から軋む音が鳴る
サンタンデールは先ほどと同じくなぎ払う、さっきのよりも強い一撃で、それも防がれればもっと強い一撃で
ガッガッガッとその軋む音は絶え間なく鳴り響いてそれから音と音との間隔が徐々に短くなっていく
パカルは腹立たしくなってきた
相手は横から剣を振るうだけ、フェイントもかけない、少し角度を変えて攻撃しようという考えもない。単純極まる斬撃の数々。
次の攻撃もその次の攻撃もどこから飛んでいくのかもパカルが予測するのはそう難しい事ではなかった
ただサンタンデールの速さは、初手の時点ですらパカルの予想を上回りそしてそれでも尚上に行こうとするのだ
直剣で防御を崩そうとし鉤爪のような剣でパカルの鎧を剥がそうとする
「ウオオオオオオオオオ!!!」
パカルは鯨波に吠えた
状況を打開する為、反撃に出たのだ
盾を少し下げパカルは包丁のような刃を振りかざし切りかかろうとする
皮と肉はお前に上げよう
パカルは冷静だった
どうすれば戦闘の最中でこの男の膝を着かせる事が出来るのかをこの油断を許さない状況下で考えていた
パカルはサンタンデールへその手に握る刃を下ろした
振り下ろす迄の僅かな一時、そのひとときにパカルは一体どれほどの苦痛を受けただろう
パカルが盾を下ろした瞬間をサンタンデールは見逃さなかった
肩の鎧は捲れその隙間にサンタンデールは剣を食い込ませた、剣がパカルの皮膚に触れた時、パカルの体から血か吹き出し赤い飛沫が辺りに飛び散る。
だが芯まで届かない、圧倒的にサンタンデールの腕力が足らない
骨は貰おう
パカルの一撃がサンタンデールに襲いかかる
ドウッ
轟音だった、人の力で奏でるにはいささか非現実的すぎるくらいの
受け流す事は出来なかった。サンタンデールがパカルの反撃を直剣で防げたものの、あまりの衝撃でサンタンデールのその足は宙に浮き
そのまま背中から隣の桶屋の壁にぶつかった
サンタンデールが壁から落ちるように離れた時壁にはクレーターのような跡が残った
ふざけるな
サンタンデールは吐血しながらそう思った
大砲から発射された弾を剣で受け止めたような気分だった
立ち上がるのが難解だった。マーズから鉤爪と呼ばれた剣を手から滑り落としてしまい、今はパカルの足元にある
そのパカルはゆっくりとサンタンデールの元へと歩を進める
ズチャズチャ
鎧の関節部分同士が擦れる音がする
その足取りは遅延過ぎた
サンタンデールの目ではゆっくりと、だが着実に此方に向かうパカルの姿が一種の死神に見えた
何とか立ち上がるも、サンタンデールの足が生まれたばかりの小鹿のように震えた
先ほどの一撃の影響ではない、助骨が折れただけで足には何も影響しない
サンタンデールの足を震えさせたのはパカルへの恐怖だった
サンタンデールは何故足が震えるのかを理解した時
サンタンデールはシオト村へ帰りたくなった
お家帰ってあったかい布団の中でぬくぬくと眠りにつきたい、バタービールぐいっと飲んで横になるんだ疲れたよママン決闘を止めなかったみんなみんな僕のパパに言いつけてやる
あと異様に固かった石の壁もパパに言いつけてやる
サンタンデールは心の弱い人間だった、実の妹から
「性根がラビリンスのようにねじ曲がっている」と言われ、新しくシオト村のギルドに加入したブラウンには「いや、サンタンデールの性根は真っ直ぐだ、但しその根が腐ってる」とくそみそにとぼされる始末だ
卑屈で臆病で惰弱で意志の弱い人間だった。
竜もどきのワイバーンに出くわした際、仲間を置いて逃げ出そうとしたことも一度や二度ではない
自分がやられだすと直ぐに頭の中で降伏の二文字が浮かぶ腑抜けでもあった
今すぐ相手に尻を向け
「ばーか、ばーか」と言いながら逃げ出したい衝動にサンタンデールは駆られた
それでも剣を構え直し、じっとパカルを見据えるだけの根性が残っていたのは、師の「逃げたら殺す」という脅迫と教育という名の虐待の賜物だった
さてどうする?
パカルがこちらへ向かってくる間サンタンデールは悩んでいた
鎧の男の腕力は尋常ではない
私がどんなに剣を振り回そうが決して臆する事はないし、鎧の中まで剣を通すのは熾烈を極まる
そして鎧の男の放つ一振りは場を一変するだけの
力があり、私の剣技では受け流す事も躱す事も不可能だし、万が一さっきのように防御が間に合ったとしても私はまた桶屋の壁に叩きつけられるのがオチなのだろう
これもう詰みじゃね?
例えば私に決定的な攻撃力さえあればいいのだが
そんな都合良く…
「…………」
有角族は居合いという技を使う事をサンタンデールは思い出した
「旦那ぁ居合いゆう技はですね刀死ぬからあんま使っちゃいけないんですわ」
そのあとゴロウは講義のようなものもをしだしたが
10有る工程を7にするとか
鞘走りがどうのこうのとか
スピカに遠回しに馬鹿と呼ばれたサンタンデールにとっては殆ど耳の中に入って来なかった
一つだけ耳に残ったのがデコピンという単語だけだった
「命までは取らない」
パカルはゆっくりと歩きながらサンタンデールに話かける
「だが我らが光竹隊を侮辱した言動への責任をとって貰おうか」
もう一度パカルは折れたような剣を振りかざし
サンタンデールの顔に傷を付けようと迫ってくる
パカルの言葉をサンタンデールは聞いてなかった、いや聞こえなかったが正しいか
サンタンデールは考えに耽っていた
例えばだもし仮に
抑制された力を爆発的に解放する原理を鞘無しで実現できるとしたら
ふと思い立ったサンタンデールは剣を桶屋の固い壁に差し込む
刃先だけ固定するようにして目の前まで迫ってきた男を睨む
これは何事だと、サンタンデールの行動を奇怪に見えたパカルは一瞬躊躇するもすぐさま剣を振り下ろした
それは誤算だった
大きな大きな誤算だった
サンタンデールは壁から外れるように力を入れた直剣がまさか此処まで曲がるとは誤算ではあったものの。これはサンタンデールの大体の想像通りの展開であった
いけるかもしれない
そう淡い期待を持ちながらサンタンデールは剣からパカルのほうへと目を移す
引き抜くようにしてそれでいて力を込めるようにして鎧の男へ手に持つ剣が向かうように仕掛ける
ズサ
サンタンデールの持つ剣が壁から抜けるその時
腕が飛んでいくのかと思った
剣は抑圧された力の反動でそれこそ凄まじい速さと勢いでパカルの元へとひた走る
「「ウオオオオオオオオオ!!!」」
2人の男の叫びが重なり
2つの剣が交錯する
ゴコっと
衝撃だった
重量ある鉛同士がぶつかるような爆音が唸りを上げながらサンタンデールの鼓膜を刺激し
刃と刃の衝撃で生まれた火花は辺りを照らし
片方の男の胸から赫い血流がほとばしる
「……」
長い沈黙の後、一人の男が血を吐き倒れた
「参った」
パカルはそう言うと
膝を着きそのまま背中から倒れ大の字のように寝転がった
鎧の男が呼吸荒く地面へ寝転がったのを上から見下ろしたサンタンデールは
「う、おおおおおおおおおお」
勝ち鬨を上げた。サンタンデールの叫びは全身に響き渡り
その負荷の影響かサンタンデールの肋骨がまた折れた
ゑwwwwwゑwwwwwwwwww
上書き保存しちゃいました
またちょっと更新遅くなりますごめんなさい




