死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽し
碧い空は紫へと移行し空に深さを作り出す
山が茜色の光を放つと
花は頭を垂れ闇夜に染まる時をじっと待つ
太陽が地平の淵へと隠れ辺りは暗く光を失う
その時世界は闇に包まれる
サンタンデールは3匹の中サマ犬に追いつかれたが
喉に一閃、もう一匹の腹に刃を入れると残った一匹は怯え逃げていった
仕留めてた中サマ犬の毛皮を剥いでいると辺りはすっかり暗くなっていた
馬のくらを自身の近くの地べたに括りつけ、荷物を卸してやる
サンタンデールは灯籠に火をつけ、いそいそと寝床の準備をし始めた
「ちゃんとブラウンから魔除け用の魔法陣の描き方教わったとけばかったな」
そう呟きながらサンタンデールは中サマ犬から採取した血液で気配を消す下手くそな魔法陣を描き上げる
すると魔法陣に青い淡い光が灯るとその光は少しずつ消えていき最後には白い円が出来た
その円の中に入り寝袋を用意してサンタンデールは横になり目を閉じる
月に叢雲、花に風
そうは言うが
風の音はなく虫の鳴く音もなく鳥の囀りもない
ここはとても静かな場所だった
ただ月の明かりだけが雲に隠れて
ガザ
?
妙な音だ
自然には出せないような
馬から降ろした物が荷崩れ起こしたとか
ガサッガサガサッ
一応寝袋を脱いでみるが
時期には少し早いが冬眠から目覚めた動物達かもしれん
ガサッガサッガサッガサッ
一定の間隔で聞こえる人の足音みたいだ
剣を取り出そう、新手の追い剥ぎか?
ガサッガサッガサッガサッ
音源が近いてくる
「おーい」
声を掛けてみた
やっぱりブラウンかもしれ
「ッ!?」
ギンッと鉄を叩いた音が鳴る、敵の剣の鋭さたるや受けた剣から火花が走ったほどだ。
顔から汗がどっと出て、少し足が震えた緊迫し声が漏れるその中
敵は猛然と刃をサンタンデールの顔目掛けて撃ってくる
身体を捻らせヒューと風を切る音と共に剣が目の前を通った
短いダカーの形状をしている
二撃目も何とか躱せたものの体勢を立て直す際敵はまた距離をおいた、敵が小柄で黒い外套を羽織っているせいか少し離れただけなのに敵は闇の中へと姿を隠す
ガサッガサッガサッガサッガサッ
足音は聞こえる
だが敵が見えないそして見えない分恐怖が募る
ガサッ
音が止まると今度は分かった
暗闇の中だとしても顔近くまで刃が見えれば造作もない事だった、あとは経験でどうにかなった
受けとめ時にはいなして相手の特徴を掴もうとサンタンデールはその場から動かない
広い草原の元、剣の交わる音が幾重にも鳴り響く
数合ほどやり合ったあとサンタンデールは敵のパターンがある程度把握出来た
ガサッガサッガサッガサッガサッ
足音が聞こえ
ガサッ
それが止まると
こちらに攻撃してくる。
何度も打ち合いをしている内なのか夜の世界に目が慣れたのか
、暗闇の中敵の剣先がどうこちらに向かってくるのかも容易にサンタンデールは予測が出来た。
有る箇所、もしくは急所さえ剣で防げれば
敵の剣はサンタンデールの体に触れる事なく通過する
敵の剣が舞う、余裕が出来たサンタンデールはその時、一歩離れ空振りさせ頭を横にし腹に一閃放った、もう一本のダカーで受けとめられたものの相当焦ったらしく、敵は慌ててまた距離をおく
ガサッガサッガサッガサッガサッ
初期位置に戻るとサンタンデールの思考に変化が見られた
もう好きにしてって感じ
ガサッガサッガサッガサッガサッ
「おい、金やるから見逃してくれないか?」
ガサッガサ「死ね」ッガサッガサッ「金で解決する気か」ガサッガサッガサッガサッガ「流石」サッガサッガサッガサッ「邪教徒め」ガサッガサッガサッガサッガサッガサッ「やることが汚い」ガサッガサッガサッガ「汚い」サッガサッ「死ね」ガサッガサッガサッ「死ね」ガサッガサ「死ね」ッガ「死ね」サッガサ「死ね」ッガサッガサッガサッガサッガサッ「死ね」ガサッガサッガサッガサッガサッガサッ
ガサッ
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
敵は何かキレたようだ、いや自分でキレるように持っていったのか
ゴロウと同じタイプみたいだ
感情を次々と消していく
最後には殺意だけを残して
村でのゴロウとの会話を思い出した
「旦那ぁ無心になるには時間がかかるんですわ」
「そうなのか何か一点に集中するみたいな感じ?」
「ちょっと違いやすがまあいいや」
ガサッガサッガサッガサッガサッガサッ
次に足音が止まればそれがお前の最後にしてやる
ガサッ
止まった
呼吸を止めて剣を構え直す、意識を音が止まった前へと集め、足の間隔を狭める
「…………」
静止してからどれほどの時間が経ったのだろう
顔が痒い、顔の滝の汗をむしょうに拭いたい
「…………」
幾らか時間が経過しても襲って来ない
逃げ出した?いや隠れたか?
仕方ないこちらかr「クソ!?」
フェイントかけてきやがった
ギリギリ避ける事が出来たが首に赤い筋が付いた
刃に毒が塗ってないか心配する間もないまま
敵は離れる事無くそのままサンタンデールに近寄り
怒濤と呼べる猛攻を仕掛ける
呼吸が荒くなったくるのを感じる
サンタンデールはその一撃を躱す度にその一撃を受け流す度に敵の斬撃その鋭さ速さが増していくように感じられた
ダカーをいなそうとしても動きを察知した敵は自身の手元へと戻してくる
全てが上をいかれてる気分だった
成る程、奴は女か
今度はサンタンデールが離れた
追って来ようと一瞬油断した敵へ蹴りを放つと予想と反して遠くまで転がった
しばし呼吸を整え様子を探ろう
喜ばしい事に今の打ち合いでまた敵の情報を仕入れた
ガサッガサッガサッガサッガサッガサッ
どうやら敵は雲の多い夜中でも俺の体を舐めますように見る事が可能らしい
そして敵は挙動の範囲の広さから貧乳である事
ガサッガサッガサッガサッガサッ
そして問題は数合やってそれしか把握出来なかった事
どうする?スリーサイズとか把握してる場合じゃねえ
土下座して裸踊りやれば敵は許してくれるか?
行けそう呆れられてそれで終いに
「土下座?いや無心者相手に予想外の行動を
取る事は良いとは思いますよ。ただねぇ旦那他にももっと良い事ありやすよ」
思い出した
これだ
「必殺!!ジャイアントインパクトおおおお!!」
「大声上げてビックリさせるんすよ」
サンタンデール必殺技
[ジャイアントインパクト]
効果
敵をビックリさせる
また上書き保存
ごめんなさい更新遅くなります




