第十四話
「はじめまして。夜気海人って言います。今日はよろしくお願いします。」
「ハジメマシテ。Y0seです。よろしくお願いします。」
「あ、は、はじめまして! バーラブ所属の花夏朝顔って言います! よろしくお願いします!」
初顔合わせはいきなりT-rexをするのではなく、アイスブレイクで緊張をほぐすということになった。困った、会話デッキを持ってないぞ。
「「「......。」」」
・無言
・これもう事故だろ
・おい、誰かしゃべれよ
・誰も会話デッキを用意していない?
・Y0seさん、いっつもこうだから……
・夜気は初対面だと閉じるらしい
・花夏ちゃんは男性と言うことで緊張してるゾ
ふぅ......。流石にこのままではだめだ。よし、俺が先陣を切るとするか。
「「「あの……あ、どうぞ......。じゃあ......。」」」
・くっそwwwww
・草
・一言一句同じwwww
・もうこれ仲良しだろ
「......じゃあ、私から。このチームのリーダーになりました。プロのY0seです。キャリーできるように頑張ります。」
「えっと、次は僕が。夜気海人です。シルバーですが、足を引っ張らないようにしたいです。」
「花夏朝顔です! ブロンズですが頑張って上手くなりたいです!」
「じゃあ、まずはチーム名を決めましょうか。何かいい案ありますか?」
ないです。おちゃらけるのか、ガチでかっこいいチーム名にするのか......センスが問われる。
「あ! だったら皆さんの出身地ってどこですか?」
「福岡です。」
「岡山です。」
「私岩手なので『FIO』ってチーム名にしませんか!」
・ええやん
・よさそう
・FIOってイタリア語で花の短縮形やし、チームのシンボル花になりそう
「私は異論ないです。」
「僕も大丈夫です。」
FIOねえ。いいじゃん。ていうか、俺がコラボ下手過ぎる。もう少し、盛り上げないと。
「あ、じゃあ次は僕から皆さんに聞きたいんですけど。」
「は、はい!」
「指の大きさですか?」
・Y0se???
・Y0seさん?
・もうアラサーやしな
・婚期が……
「なんで配信始めたのか聞きたいです。僕は暇つぶしに。」
「当時は若くお金が必要でした。」
「知り合いに誘われたので!!」
・うぅ......花夏ちゃんがまぶしい
・なんかY0seさんふざけてないか?
・お前この前じゃんけんで負けたからって言ってたやろ!!
「知り合いって言うと......。」
「はい! ライバルチームにいる秋花秋桜ちゃんです!」
「うぉ、まぶし......。」
・草
・Y0se?
・浄化されてるw
「はへー、どんな感じだったんですか?」
「面白そうだからやろ! って感じですね。初期設備でお年玉吹っ飛びました!」
「それに付き合える花夏さんもやばいっすね......。」
「すごいな、私は友達に配信用のPCたかったぞ。」
「買ってくれたんですか?」
「マイクだけ貰った。」
・草
・その友達って……
・所属チームのリーダーですねえ!
・あの人この前も家に住み込まれたって言ってなかった......?
「最後は私ですね......。あ、あの! ASMR配信良かったです!」
「良かった。」
「ウッス。」
・それかあw
・質問だと思ったらw
・恥ずかしそうなの......いいですねえw
・わかる
いきなりASMRのこと言われてびっくりしたんだよね。なんだかんだ言ってこの発言がほぐしてくれたので、結果オーライだった。とは言え相手方もどこまで踏み込んでいいのか解らず、俺も解らなかったので本当にお見合いみたいな感じだった。尚一番聞かれたのは幼馴染のことだった。途中からY0seさんが血の涙を流していたような気がするか気のせいだ。そうだ。途中から結婚、妊娠のせいで闇落ちしたプロなんていなかったんだ。
「もしよかったら朝顔って呼んでください! 同じチームメイトなので!!」
「私も奏でいい。」
・おい!
・本名を開示してるプロの利点フルで活かしてきやがった
・ずるくないか?
・同名だから私はY0seを支持する
「流石に本名呼びは......。」
「残念。」
「これから、よろしくお願いします。Y0seさん、朝顔さん。」
「よろしく。」
「はい!!」
「いつからやります? 明日軽く八時間くらいやります?」
「それでいい。」
「はい! 私も大丈夫です!!」
・おい誰か止めろ!
・Y0se→長時間配信のプロ、夜気くん→半日以上の配信を三日以上続けた、朝顔ちゃん→一日に三回配信(各三時間以上)を週一でしてる化け物
・うーんこの
・やばいわよ!!
「では、予定も決まったことで。おつよー。」
「おちゅんちゅ~。」
「おつがお~!!」
・おつよー
・おちゅんちゅー
・おちゅっちゅー
・おつがお~
こんにちは、月照です。
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