1-14 賑やかな生活の始まり (2/3)
あらすじ:
シアンが鎌で暴れそう。
現在地:
ホワイトアストラル領西
※途中で何が書きたいのか分からなくなったからこれは割と迷シーン
深夜の雪原は普通とても寒いが、フレイムを応用して暖を取っているので涼しい程度まで軽減されている。
シルバーは早速、動き回っているモンスターに矢を当てる練習をする。
視界の端でシアンが鎌を持ってみみとびキツネを追いかけ回している様子が見えるがそんなのは関係ない。
シルバーは自分で『あいむぷろげーまーだこれは』と言うようにプロゲーマー気質に恵まれているので、エイム練習だと思ってモンスターに狙いを定める。
﴾ シルバーはスカイブルーアローを射った! ﴿
﴾ スライムに57のダメージ! ﴿
「思ったよりもIt's easy gameかもしれないな」
こう言っている間にも3体倒している。
シルバーがエイム練習をしている一方でシアンは⋯⋯⋯
「だから! 逃げないでって言ってるのに! なんでですか!!!」
シアンは鎌を持ってアイスドラゴンを追いかけている。
アイスドラゴンはシアンから距離がかなり空いたタイミングで振り返り、シアンが持っている鎌に威嚇する。
どうやら、鎌を持って追いかけていることが駄目だったらしい。
「あっ、これですか?」
シアンは鎌をしまってアイスドラゴンに近づく。
「⋯⋯⋯早く言ってくれたら追いかけなかったのに」
「えっと、シアン? ⋯⋯⋯何をしてるの?」
アイスドラゴンはシアンにくっついてアシカみたいな声を出した。しかし、傍から見たら不思議な光景である。
「そのアイスドラゴンは、シアンが従えてる感じ?」
「はい。ちょっと雪原を散策していたときに見つけて、可愛かったからつい⋯⋯⋯」
シアンは照れながら話すが、シルバーの疑問はそれどころではない。
「可愛いからって⋯⋯⋯それSランクのモンスターじゃないの?」
参考までに、ここらへんに出てくるスライムやゴブリンはGランク、ホワイトアストラル領北などに出てくるベビードラゴンやツンドラバットはFランクであり、ドラゴンはDランク、ウィングタイガーはCランクである。
「そうですよ? まあ、今の私には難しいと思いますけどね」
含みのある発言をシアンはするが、シルバーは特に気にせずモンスターを弓で狩っていく。
「というかさ、回復魔法を習得するんじゃなk
「もう少しだけ練習しましょう?」
突然、シアンがシルバーに抱きついて妨害してきた。
「いや、でももう十分じゃn
「まだ駄目です」
言っていることとやっていることが真逆だがそれは気にしない。
シアンが抱きついてきたことでシルバーのエイムの精度は驚くほど悪くなり、シアンをなんとか振り払おうとする。
「抱きついてくるなら、こうだよ」
シルバーは勢いよく回転してシアンを振り落とし、シアンから逃げながらモンスターに矢を当てていく。
シアンが笑顔で追いかけてくることでさえ怖いのに、その後ろからはアイスドラゴンもやってくる。
「シルバーくん♡ 振り落とすなんて、ひどいです♡」
甘えた声でシルバーを誘惑するシアンだが、意外と頭が悪いのか先回りしようとして空回りする。
「⋯⋯⋯別に、練習を手伝っているだけ、ですよ?」
シルバーはシアンから逃げ続け、思わず家に入って地下研究室まで走った。
「あれ? 今僕、なにしてるんだっけ?」
なにがしたいのかわからなくなっていたが、シアンが地下研究室に入ってきたことで思い出し、シアンに抱きついて椅子に座らせた。
「あれ? まあいいや。魔導書の続きを読もう?」
本人達も状況がわかっていないが、とりあえずで魔導書の続きを読むことにした。
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第2章:回復魔法の心得・下級
それでは、本題に入ろう。
今回君たちには"ヒール"を習得してもらう。
杖を持った状態で魔力を込めるのだが、ここで杖全体に魔力が行き渡るように込めなければいけない。
杖のオーブ部分が緑色に光ったらそれが成功の証。
難しいが、きっとあなた達ならできるはず。
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シルバーは杖を持って早速試みる。
「えっと、ここに魔力を込めるんだけど、これが回復魔法だから結構弱めに⋯⋯⋯」
攻撃系の魔法とは仕組みが違い、回復魔法は魔力を優しく込めなければいけないのが地味に難しいポイントである。
「これ結構難しいな⋯」
魔力を込めることはできても、回復魔法として放つにはエネルギーが足りないため、詠唱する前に光が消えてしまう。
その一方でシアンは椅子に座ってシルバーを眺めながらチョコレートを食べている。
「なんだか、難しそうですね」
「シアンも練習するんだよ?」
まるで他人事のように話すシアンからチョコレートを1つ奪い取って練習を再開するシルバー。
チョコレートを奪い取られたシアンはわざとらしく拗ねるが、シルバーはそれを無視する。
シアンが立ち上がってシルバーに文句を言うがシルバーの耳には入っておらず、回復魔法の練習を再開していた。
「ほら、こうやって魔力を込めると………」
「これが回復エネルギー、ですか?」
その後回復魔法の練習を続けたシルバーはヒールを完全に習得し、シアンに教えている。
「じゃあ、このエネルギーに少し力を加えて………」
シアンは慣れた手付きで回復エネルギーに力を加え、マネキンに放った。
﴾ シアンはヒールを唱えた! ﴿
﴾ 測定用マネキンAのHPが83回復した! ﴿
「おぉ~使えてるじゃん」
「あれっ? できちゃいました?」
1回目の挑戦なのに成功し、シアン本人が驚いている。
その様子を見ながらシルバーはヒールを唱える。
﴾ シルバーはヒールを唱えた! ﴿
﴾ 測定用マネキンBのHPが72回復した! ﴿
「そういえば、回復力って魔法防御力で決まるらしいね」
シルバーのほうが魔法防御力が低いため、回復力に微々たる差が出ている。
﴾ シルバーのステータス ﴿
﴾ LV:30 EXP:5561 ﴿
﴾ HP:191 MP:236 ﴿
﴾ ATK:62 DEF:139 ﴿
﴾ MAT:197 MDF:153 ﴿
﴾ AGI:108 CRI:2% ﴿
「そうなんですか?」
シアンは疑問に思い、自分のステータスを確認した。
﴾ ???のステータス ﴿
﴾ LV:10 EXP:5561 ﴿
﴾ HP:247 MP:388 ﴿
﴾ ATK:119 DEF:121 ﴿
﴾ MAT:302 MDF:169 ﴿
﴾ AGI:127 CRI:5% ﴿
「こうやって見ると、本当にレベル10なのか疑うね」
シアンのステータスは本当におかしい。
なにか秘密があるのではないかとシルバーは疑うが、シアンの可愛らしい表情に疑いが壊される。
「どうしましたか? シルバーくん、そんな目をして」
「いや、なんでもない」
「⋯⋯⋯本当ですか?」
シアンは欠伸をしながらシルバーに疑いの目を向ける。
現在時刻は3時半。普通の人間ならとっくに寝ている時間帯だが、シルバーは特殊な体質なのでまだまだ活動できる。
「そういえば、シアンは名前を隠してるんだね」
シアンのステータスを確認すると、名前が"???"になっている。
これにはなにか意味があるのだろうかとシルバーは思うが⋯
「はい、あまりよくわからないですが、私の本能が"名前は伏せたほうがいい"って叫んでくるので」
シアンには秘密があるようだが本人が忘れているので思い出すまで何もわからない。
シルバーは何故シアンが名前を隠しているのかを考えながら魔導書の続きを解読していく。
補足:モンスターのランク
モンスターにはそれぞれランクが振り分けられており、下から順番にG, F, E, D, C, B, A, S, SS, SSS, Xの11段階がある。さらに、ここに - や + が付くこともたまにある。
一般的には、A+ランク以上のモンスターは危険モンスターとして扱われる。
補足:ヒール
味方単体のHPを20+MDFの40%回復する無属性の下級魔法。最大回復力は100。
消費MPは6。
補足:シルバーのステータスについて
以前、レベルが29に上がったときと比べてステータスがかなり上昇してるのは普通に運が良すぎただけ。
↓29と30の比較用
﴾ シルバーのステータス ﴿
﴾ LV:29 / 30 EXP:4485 / 5561 ﴿
﴾ HP:173 / 191 MP:221 / 236 ﴿
﴾ ATK:54 / 62 DEF:115 / 139 ﴿
﴾ MAT:188 / 197 MDF:137 / 153 ﴿
﴾ AGI:96 / 108 CRI:2% ﴿




