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ある日突然○○○を拾った話。  作者: SSK9973
1章 魔法への導きと謎の気配
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13/16

1-12 【Quest No.007 ホワイトアストラル領北の神殿】 (2/2)

あらすじ:

ウィングタイガーが襲ってきた。


現在地:

極北の神殿・地下3階

﴾ ウィングタイガーの攻撃! ﴿

﴾ シルバーに37のダメージ! ﴿

﴾ シルバーはアイスランスを唱えた! ﴿

﴾ ウィングタイガーに87のダメージ! ﴿

﴾ ウィングタイガーは激しく切り裂いた! ﴿

﴾ シルバーに24+23のダメージ! ﴿


「炎も氷も駄目か⋯⋯⋯だったら、複合か?」

シルバーのは様々な魔法でウィングタイガーの弱点を探っていく。


﴾ シルバーはサーモバーストを唱えた! ﴿

﴾ ウィングタイガーに143+162のダメージ! ﴿


「なるほど、属性弱点は炎氷か」

属性弱点さえ分かればそれを連発するだけなので、ひたすらサーモバーストを使えば良いのだが⋯⋯⋯

「でも、特殊弱点を突いたらもっと早いよなぁ」

ウィングタイガーの攻撃を受けながら今度は特殊弱点を探る。

しかし、ウィングタイガーの攻撃は結構痛いため、定期的に魔法瓶を飲まなければいけない。




そうして戦闘開始から10分が経った。

ウィングタイガーのHPは半分を切ったのだが、定期的に魔法で回復してくるため時間がかかっている。

「てか、本当に特殊弱点あるの⋯?」

そう疑うほど、全く特殊弱点が見つからない。

すると、ウィングタイガーが力をためはじめた。


「これはやばいかも!?」

シルバーは咄嗟にサーモバーストで攻撃する。


﴾ シルバーはサーモバーストを唱えた! ﴿

﴾ ウィングタイガーの弱点を突いた! ウィングタイガーに1284+1309のダメージ!!! ﴿


飛行の体制を整えていたウィングタイガーは弱点を突かれたことで動けなくなった。

 (めっちゃラッ) (キーじゃん)

「マジで!? もしかして今がチャンスか?」

シルバーは再びサーモバーストで攻撃した。


﴾ シルバーはサーモバーストを唱えた! ﴿

﴾ ウィングタイガーに1315+1292のダメージ! ﴿

﴾ ウィングタイガーをやっつけた! ﴿


「ふぅ、時間かかったな⋯⋯⋯」

若干疲れてはいるが、モンスターの気配は消えたので部屋の奥に進む。




「えっと⋯⋯⋯これは魔導書、なのか?」

台座の上には魔導書が置かれており、表紙には''錬金術の基本''と書かれている。

シルバーが魔導書(?)を持って帰ろうとすると、人のような気配が漂ってきた。

「⋯⋯⋯でも、どこにも人はいないよな⋯? あっ」

シルバーが呟いた瞬間、台座の裏にボタンがあるのを発見した。

そのボタンを押してみると、隠し部屋への通路が開いた。それと同時に⋯


「''この先にある報酬は必ず持って帰ること''って、⋯なにそれ?」

空中に文字が浮かんできた。この先にあるものは必ず持って帰らなければいけないらしい。




隠し部屋に入ると、そこは莫大な闇の力に覆われていた。しかし、シルバーが部屋に入った瞬間、シルバーに反応するように闇の力が消えていった。

「なにこれ⋯⋯⋯怖くなってきたんだけど」

シルバーは慎重に歩き、少しして誰かが意識を失っているのを見つけた。


「えっと、こんなところで何があったの⋯?」

シルバーはその''水色の髪の少女''に近づき、魔法瓶を飲ませた。

一瞬目が開いたような気がしたが、まだ意識を取り戻さないため、手を差し伸べた。

すると、その瞬間⋯⋯⋯




「⋯⋯⋯あれ? 人間の腕かな?」

そんな甘くて優しい呟き声が聞こえたと同時にシルバーは少女に腕を噛まれ、そのまま血を吸われていく。

しかし、それに痛みはなく、むしろ心地よかった。

「えっ⋯⋯⋯なんの躊躇いもなく⋯?」

少女は満足するまでシルバーの血を吸うと、腕から口を離して立ち上がり、シルバーに微笑んだ。

「えっと⋯とりあえず、ここの部屋にあるものはすべて持ち帰ってくださいね?」

「すべてって、なにもないけど⋯⋯⋯?」

この部屋には宝箱も無いし、宝石が落ちているわけでもない。

つまり⋯⋯⋯


「シルバーくん、今日からよろしくお願いします♪」

「えっと、必ず持ち帰らなければいけないって、君と同棲するってこと⋯?」

ここで気がついた。シルバーは少女の罠に嵌められたことに。

「はい、そうですよ?」

少女はシルバーの腕に抱きついてきた。

なんというか、あまり男性が触れて良いような気がしない、柔らかくて温かい何か腕を挟まれている気がする。

「まぁ別にいいけどさ⋯⋯⋯というか、名前はなんていうの?」

すると、少女はシルバーの耳を甘噛みして囁いた。

「私の名前ですか? 私は、シアンって言います

⋯⋯⋯じゃあ、さっさとギルドに戻りましょう?」

シアンはシルバーの腕に抱きついたまま転送魔法を唱えた。




2人はギルドに一瞬で戻ってきた。

受付で依頼達成の報告をすると、受付嬢が不思議そうにシアンを見つめる。

「それで、そちらの女性は一体⋯?」

「私ですか? 敢えて名前は言いませんが、今日からシルバーくんと同棲するということだけ言っておきます」

シアンが名前を伏せたことにシルバーは疑問を浮かべつつ、報酬を受け取った。

【Quest No.007 Clear!】


「でもさ、冒険者登録はしたほうがよくない?」

シルバーは何気なくシアンに聞く。

「⋯⋯⋯それを言われたら、確かにそうですね」

シルバーに言われてシアンは名前を伏せた状態で冒険者登録をした。


???(※シアンだよ)のステータス ﴿

﴾ LV:9 EXP:5485 ﴿

﴾ HP:243 MP:381 ﴿

﴾ ATK:116 DEF:114 ﴿

﴾ MAT:297 MDF:162 ﴿

﴾ AGI:120 CRI:5% ﴿




そして帰り道、シアンは相変わらずシルバーの腕に抱きついて歩いている。

シアンのX X X X(※検閲済)に腕を挟まれているため、シルバーは気を紛らわすのに必死だった。

「ところでさ、何とは言わないけど柔らかいものが僕の腕に当たってるけど、それは良いの?」

「当たってるって、何がですか?」

シアンは悪戯っぽくシルバーに微笑んだ。

「だから、ほら、シアンの柔らかくて温かいものがさ⋯」

「頬は当ててませんよ? 何か言ってくれないと私にはわからないですよ?」

シアンがずっとシルバーで遊んでいるため、シルバーは一旦シアンの頬を撫でておいた。

「だから、シアンの胸が当たってるって

「そうですけど、言葉が違います」

本当に困った子である。

「そんな事言うなら、今日の夜ご飯はシアンのだけ胡椒を大量にしようかな〜?」

シルバーも完全に同棲する気であるが、この暴走を止めるにはそうするしかなかった。

「それを言われたら、何も言えなくなっちゃうじゃないですか⋯⋯⋯」

シアンはしょんぼり顔を見せるが、どうせすぐに笑顔になるだろう。

シルバーはシアンを引き剥がし、今度は手を繋いだ。

 (「そういうところが) (ずるいのです⋯⋯⋯」)




シルバーの家の前に来ると、シアンは駆け足で玄関に向かい、

⋯⋯⋯そのまま持っている鍵で扉を開けた。

「えっ? ちょっと待って? ⋯⋯⋯なんで持ってるの?」

シアンは何気なくシルバーの家の扉を開けたが、どう考えてもおかしい話である。

「なんでって⋯⋯⋯夜にこっそり鍵穴を観察して合鍵を作っただけですよ⋯?

昨日だって、作った合鍵を試していたらチョコレートを貰ったじゃないですか。

⋯⋯⋯あっ」

「えっ? じゃあ、置いてたチョコレートが消えたのって、シアンだったの?

ということは、木の裏からこっそり僕を見ていたのも⋯⋯⋯」

シアンは家に入らず、無言でシルバーをポコポコ叩いている。

そんな状態なためシルバーは動けない。

なんとかしてシアンを避けて家に入る方法が思い浮かばず、シルバーはシアンをお姫様抱っこしてしまった。

「ほら、早く家に入ろう? ⋯⋯⋯どうしたのシアン?」

シアンは暴れて降りようとするどころかむしろ心地よさそうに甘えた瞳を見せてきた。

「もしかして、降りたくないとか

「ち、違います! これは、その、暴れないほうが、運びやすいかな〜、って⋯⋯⋯」

じゃあ降ろすね?」

「それは駄目です!!!」

家に入り、キッチンの前でシアンを無理矢理降ろした。

シアンが拗ねた顔をしているが、ここで甘やかしたら主導権は二度と戻ってこないため、シアンをリビングに連れてから料理を始める。


シルバーが料理をしている間、シアンはシルバーに渡された大量のチョコレートを食べていた。

「シルバーくん、これ手作りですか?」

「うん、そうだよ? かなり甘いから、シアンの口に合うと思うよ」

「ふふっ、わざわざありがとうございます♡」

シアンが料理中も話しかけてくることで、日常が賑やかになっている。

だが、時々シアンがシルバーを魅了しようとしてくるのは厄介である。


料理とは言ってもステーキをただ2枚焼くだけである。

フライパンを2つ用意して準備万端。

一体何なのかわからない魔法を使って常温にした肉を置き、キッチンペーパーで水分を拭き取る。

裏面を筋切りし、塩と胡椒を振って角砂糖を食べる。

「あ゛あ゛あ゛水゛

「水素の音、ですか?」

(驚愕)」


フライパンを強火にかけて熱し、フライパンが温まったところに牛脂を1片入れて全体に広げる。

油がまわったら盛り付けるときに表になる面を下にして肉をフライパンに入れる。

「⋯⋯⋯美味そ」

強火で30秒焼き、表面に肉汁が出てきて裏面に綺麗な焼き色がついたところでひっくり返す。

強火のまま30秒焼き、その後は弱火にして15秒程度焼く。


ミディアムレアで焼いた2枚のステーキをそれぞれ皿に盛り付ける。

リビングに持っていくと、シアンが目を輝かせてステーキをじっと見つめる。

「美味しそう⋯♡」

シアンに渡した8枚の板チョコは既になくなっていた。

「食べるの早くない⋯?」

シルバーの呟きはシアンには届いていなかった。

「シルバーくん、あーんしてあげますよ?」

シアンはステーキを切り分けて箸で持ち、シルバーの口に差し出す。

シルバーはそれに従うしかなく、口を開けてステーキを食べた。

「あれ? こんなに甘くしたっけな⋯?」

味付けがおかしかった。絶対に。

すると、シアンがシルバーに微笑んだ。

「だって、私が唾液をトッピングしてあげましたから♡」

「やっぱり、シアンって変t

「これ以上言うなら、唾液を直接流し込みますよ?」

今のシルバーには言葉を返すことができなかった。




そして夜ご飯を食べ終わり、食器を洗って片付けた。

「シルバーくん、お風呂はどうしますか?」

シアンの瞳からは危険な気配が漂っていた。

「うーん⋯⋯⋯一人でいいかな〜?」

「⋯⋯⋯そう、ですか」

シアンは一瞬しょんぼりして風呂場に消えていった。

「本当に、一つ選択を間違えただけでどうなるか分からないからな⋯⋯⋯」

「シルバーくん、何か言いましたか?(圧)」

風呂場の方でシアンの赤い瞳が輝いているのが見えたので咄嗟に誤魔化す。

「いや?何も言ってないと思うけど⋯?」

シアンの気配が消えていったのでリビングでチョコレートを食べながらニュースを見る。

『今日の昼頃、数多くの目撃情報が寄せられていた少女が捕獲されました。

正体は不明ですが、ギルドでとある男性と手を繋いで話していました。』

「あっ、この前言ってたやつか。⋯⋯⋯これシアンのことだったの?」

シルバーは何度かシアンを目撃しているのにこのリアクションは非常に今更である。相変わらずシルバーは鈍感だよね。

 (「ナレーターが罵るの) (やめてね!?」)

補足:ウィングタイガー


HP:9000 MP:200 EXP:1000 GOLD:1500

AWM:1.75x SWM:9x

飛行型の赤色の巨大モンスター。連続攻撃を多用してくるため、回避能力が高くないとダメージをもらいやすい。

HPがとても高いが弱点倍率も高いため、飛行しようとするタイミングで攻撃をするのが重要になってくる。



補足:シアン


綺麗な水色の髪の吸血鬼。優しくて少し甘い声色でシルバーを誘惑するのが得意。

超が付くほど甘党で、チョコレートが大好物。また、シルバーの唾液と血も大好物。

吸血鬼という性質上レベルが上がりにくいが、その分ステータスの上昇は大きい。

普段は大人しいが、シルバーの前になると痴女気味になる。



追記:6話が8日投稿予定だけど若干遅れるかも

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