第七話 地球の異変②
その日、俺、羨黒龍之介はずっと家にいた。
なんとなく、嫌な予感がしたのだ。
その前日の夢も恐ろしかった。
なんと、街に怪獣がでて、俺は戦わなければならなかったのだ。
世間はやれクリスマスだのなんだのと騒いでいる。全く、やるならやるでしっかりイエス様をお祈りしろよ。
などと小言を行っても始まらない。
龍之介の家は群馬県にある。その中でも田舎中の田舎だ。
あたりには森しかなく、隣の家に行くには車で10分はかかる。
そんな土地だ。
そんなところで龍之介はサラリーマンをしている。朝早くから車に乗って街の方へ出ているのだ。
サラリーマンといっても、会社がブラックだったり、あるいはひどい生まれを持つわけじゃない。
ただのどこにでもいるサラリーマンだ。
龍之介は自分のことを、このまま一人で死んでいくのかなと思っている。
クリボッチも、そんな龍之介の夢への第一歩であった。
だが、クリスマスはただのクリスマスで終わらない。
太陽は落ち、夜が迫ってきた頃。
グラグラグラ。
急に地面が揺れる。
「なんだ、地震か?」
そういうと、彼は反射的にテレビをつけた。
「なんだ、つかないじゃないか」
このとき龍之介は、単純に電波が来てないか、あるいは受信できてないのだろと思った。
現実では、すでに発信できる状態ではなかったのだが・・・。
龍之介は外に出る。
一軒家の屋根にのぼって、
「なんだ、壊れてるわけじゃないんだな」
受信機の確認をした。
「だったらなんで・・・。まあ、いいか。明日には直っているだろう」
次の日になった。
電波は戻らない。
朝、出勤しようとしていた龍之介は、流石に異変に気づく。
「これは、流石に変じゃないか?」
がらがらがら。
龍之介は家を出る。念のため、鍵をしめて。
会社にいくためではない。今日は有給をとった。
正確には、電話に誰も出なかったので留守電にしただけだが。
車のエンジンをかける。
「まずは街の方だ」




