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異世界旅行記「ついでに世界を救おうか。」  作者: 木兎太郎
修行するんです
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ボスがわかるんです

「はぁっ!!!!!!」


 リュカがレッドオークを真っ二つに切り裂いた。


 半ばから折れている剣で大型の魔物を真っ二つにする。


「ダンジョンをだいぶ進んだからでしょうか、随分敵がふえてきましたね。一度休憩しましょう。」


 トレットがエア・シェルターからキャンプ道具を取り出していく。


「空間収納・・・。なかなか高価なものを持っているな。」


 リュカが素直に感心する。


 エルミラがそれらのキャンプ道具を使って、すぐさま火をおこし、料理の準備を始める。


「ダンジョン内で料理を見る日が来るとはな。普通なら危険だが君らだからできるのだろう。」


 エルミラは人参を宙に投げると、包丁を振りまくる。一瞬で一口サイズに切り裂かれた人参が落ちてくる。それから野菜に同じことを繰り返し、次々鍋にぶち込んでいく。


 エルミラが指を合わせると、指パッチンして雷を起こす。そして木に火をつけた。そのままほかの木にも火をつけて一気に火力を高めていく。だが明らかにキャンプ道具の中にはコンロのような魔法具があったがそれは使わないようだった。


「せっかくこんな状況なんですから、コンロは使わずに料理しますよ。」


 そこら辺の岩を包丁で切り出すと、それを組んで石のコンロを作り上げていく。綺麗に円状の鍋置台を石でくみ上げそこに鍋を乗せた。エルミラはなぜか、料理道具の一つのようにノイルを抱きかかえ持ち上げて、鍋のもとに持ってくる。


「【ウォーター】」


 ノイルが初級の水魔法を使うと、鍋に水が注がれていく。


「ありがとうございます。」


 エルミラはノイルを放した。


「鍋を見ててください。」


 トレットがキャンプ道具の中にあった椅子に乗せられると、エルミラがその場から消えた。


 キャンプ現場の遠くから悲鳴が聞こえる。


「ヒギャァッ!!!!!」


 そのあとにエルミラが謎の肉塊をもって帰ってくる。


「エルミラ殿、それは何の肉だ?」


 リュカが恐ろしそうに聞いてくる。


「これはウォーターカウの肉です。」


 子の魔物は水牛の角を異常なほど長くした魔物だ。角の間から発射される超高水圧のウォーターカッターが特徴のBランクの魔物だ。肉質は非常に柔らかく、みずみずしい。噛めば噛むほど肉汁のあふれるとてもいい肉だ。


 エルミラは肉塊を宙に投げ、それも一口だいに切り裂いていく。


 一度野菜をゆでていた鍋をどかし、フライパンで肉に火を通す。これは焦げ目をつける意味もある。


 肉に火を通し終わると、そこから鍋を元の位置に戻し、牛乳とバターとコンソメを入れる。最後に胡椒で味を調えれば完成だ。


「できました、名付けてダンジョンシチューです。」


 それぞれのさらにシチューを盛り付ける。キャンプ道具にはイスと机も含まれていたので、それをノイルが準備してくれた。


 席に着いた各々の前にシチューとスプーンが置かれる。


「それじゃ食べましょうか。いただきます。」


 エルミラが行儀よく両手を合わせて、いただきますをすると、みんなそれに合わせていただきますをする。


 早速リュカが口いっぱいにかき込むようにシチューを咀嚼する。


「うまい・・・まさかダンジョン内でこんなにもおいしい食事ができるとはな。」


 無言で食べまくるリュカ。


「エルミラにこんな料理スキルがあったなんて意外だ・・・。」


 ノイルもバクバク食べている。


「俺も意外だったぞ。」


 それはトレットも同じだった。


「あなたたちも大概失礼ですね。簡単な料理くらいはできますよそりゃ。一人暮らしも長かったですから。」


 エルミラ自身もシチューをかき込んでいる。


「私初めてウォータカウの肉を食べましたが結構おいしいですね。私の雑な料理でもここまでの味になるとは驚きですね。」


 ひとしきり食事を終えてみんなお腹がいっぱいになったようだ。


「これはもう少し休憩しないと、腹がいっぱいで危険だな。」


 リュカが休憩を提案する。よほど腹に来たのか、地面であおむけになっている。


「それに賛成ですね。」


 エルミラに関してはお行儀よく椅子の上で休んでいるだけだが。


 ノイルは別に余裕そうだったが、ここは人間優先で合わせているようだった。



 休憩を始めてしばらくたち、エルミラたちは行動を開始する。


「前方から敵が来ますね。」


 エルミラの索敵に反応がある。


「またレッドオークですね・・・このダンジョンはオーク系が多いように思えます。」


 エルミラは右手を前に出して、【エルダーズマジック・ライトニング・ブラスト】を使用して焼き払う。


 余談だがレッドオークは通常のオークとは違い火属性の魔法を使用してくる。だがその魔法は攻撃範囲が非常に狭く、オークの前方5メートルほどに火炎放射のように炎を放つ。


 レッドオークとの遭遇から少しだけ立って、すぐに敵が現れる。


「次はブルーオーク・・・・。」


 敵を分析するエルミラをよそに、ブルーオークを討伐するリュカ。


「100を超える集団になったオークは家畜などを飼いだすと聞いたことがあります。ただし集団生活をするにあたって必ず長が生まれるとも・・・。【キングオーク】がこの洞窟にいる可能性が高いですね。」


 オークの集団が一定以上に達したときに誕生すると言われるオークの上位個体であるキングオーク、それがこのダンジョンのボスになりそうだった。


 ただし通常のキングオーク程度では、ノイルが面白そうな匂いだとは言わないが・・・。

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題名:「2.5次元世界」にて、スキル「フレーム回避」を手に入れたゲーマー俺氏、無双開始秒読みな件について新小説の投稿を開始しました。もしお時間ありましたら、是非ご一読ください。よろしくお願いいたします。
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