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異世界旅行記「ついでに世界を救おうか。」  作者: 木兎太郎
近未来都市イズラ
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イズラにもう着いたってよ

「イズラってどういうところなのかわかるか?」


 ハクは現在向かっている、陸から少し離れた孤島について、みんなに聞いてみる。マーダスを見送ったあとホテルへもどり次の日に出発した。そうして現在、いつものように車内で雑談しながら走行している。


「私はよく知らないな。」


「俺もだぞ。」


「それじゃぁ僕が説明してあげるよ。まずイズラは王国ではない、王のいない島だよ。それで島民が投票して、5年間島を仕切る人間を決めるんだ。その人の良しあしで島の良しあしが決まるからね、みんな毎度真剣に決めるみたいだね。」


「へぇ、そうなんだ。俺のいた国とほとんど一緒だな。ていうかノイルなんでそんなに詳しいんだ?」


「僕は昔、ウィッチライブラリに行ったことがあってね。その時にいろんな本を呼んでいたから結構博学なんだよね。正直暇つぶしのつもりだったんだけど、人間っていう知恵ある生き物生き方が面白くて沢山読んだんだよね。」


 余談だがノイルはエルミラが調達した服を着せられている。子供が大人びた格好をしているのは正直不自然だし似合っていないと指摘され、新しい服を着せられている。正直ノイルの容姿そのものが目立つのであまり意味はない気がするが。ノイルが今着ている服は白いTシャツに茶色いカーディガン、それにジーンズというラフコーディネートだ。


「なるほどな。普通に世間知らずの旅だったから助かるよ。」


「俺はそうでもないぞ。普通に物知りだ。」


 トレットは心外そうだ。


「ははは、ごめんごめん。」


「それにしてもここら辺は建物があまりありませんね。」


 エルミラはイズラに向かう道に建物がないことを指摘する。


「それもそうだろうね。ここら辺は指定危険地域に指定されている。魔物災害が近年で最も多い国だからね。」


「それ普通に危なくないか?」


「君らなら何も問題ないと思うけどね。」


「ハク、私に任せてよ、これでも結構強くなったんだ。」


「そいつは頼もしいな、ならあれをどうにかしてもらえるか?これじゃぁ前に進めないよ。」


 ハクは緩やかにブレーキをかけ、魔物とそれなりの距離感で止まる。話している間にいつの間にか車道に魔物がいたのだ。もちろん一同は結構前から気付いていたが、この距離間になるまで無視していた。


「ちなみにあの魔物は?」


「あれはマリンジャルド、水生の魔物のはずなんだがなぜかこんところに来ているな。ちなみに結構な強さだぞ。陸上ではAランク、水中ではSランククラスの魔物なんだぞ。」


 見た目は両手両足の生えた、マグロのような感じで、二足歩行をしている。非常に気持ち悪く、強い気がしない。


「なるほどね~、確かになんで陸上に来ているんだろうかね。」


 エルミラが車から降り、魔物の方へ向う。すでに敵対している様子で今にも襲い掛かってきそうだ。


「ん?そういえばノイルはあんまり魔物には詳しくないのか?」


「そうだね。自分が魔物の中でも最強格だと自覚した時点で、ほかの魔物にもあんまり興味がなくなってね。それでもドラゴみたいな知り合いは何体かいるけどね。」


「ふ~ん、最強ゆえのってやつかね。俺にはよくわからんけど。」


 そうこう話しているうちに、エルミラが敵に接近する。特に何か魔法を使うわけでもなくその身一つで魔物に立ち向かう。そして車から持って出た黄金の巨剣・・・ではなく、深紅の剣を腰から引く抜く。絵にはバラの装飾がされていてる、そうこれはイザベラが戦闘時に置いていった片手直剣だ。


「おニューの武器の試し切りさせてもらいますよ。」


 エルミラはマリンジャルドまで一瞬で接近。黄金の巨剣よりも明らかに移動速度が速い。そしてマリンジャルドを一閃。だが、一撃で斬り伏せることはできなかった、マリンジャルドが以外にも硬かったことも原因の一つだが、この剣では重さが足りず、以前の要領で振っていても威力はそこまで期待できないようだ。


「威力が足りないなら数でカバー!!!」


 自身に気合を入れるとマリンジャルドに連撃を加える。もちろんマリンジャルドも反撃をしているが、エルミラの速度についてこれていない。そのまま圧倒的な速度差でマリンジャルドは倒された。


 そしてエルミラは車内に戻る。


「エルミラは何も悪くない。悪くないんだけどめちゃくちゃ生臭いよ。」


「えー!?本当!?最悪だー、これ結構お気に入りの服だったのに~。」


 そして周りを見渡すとノイル、トレットはそれぞれ全力で鼻をふさいでいる。どちらかというと違った意味で驚異的な魔物だったようだ。


「トレットさん、この直剣はしまっておいてもらってもいいですか?私にはちょっと合いませんね。」


「わかったぞ。」


 エア・シェルターはトレットが管理しているので物をしまいたいときはトレットに言う必要がある。


「エルミラちゃん、くさいからサービスだよ。」


 ノイルが人差し指でエルミラを指さすと、一瞬だけエルミラの銀色の髪が少しだけなびく。


「ん?エルミラが臭くなくなったぞ。」


「魔法だよ。名前とかは付けないけど、僕も自分が臭い時があったからその時に考えた。洗浄魔法だよ。」


「す、すごい。魔法を自分で考えられるんですね。」


 エルミラはいまだにハク以外には敬語だ。


「お、あれが水中トンネルか、見えてきたぞ。」


 そのまま車は水中トンネルをくぐる。水中トンネルの中は、まるで海の中にいるような感じで、周りが透明になっているように思える、水中の光景が見えているのだ。


「こいつはすごいな、どうなってんだ?」


「これはいわゆる魔法化学だよ、一応はトンネルは普通の壁できているんだ。だけど外の映像を撮影して、内側に映し出しているんだ。」


「ほえ~、なるほどね~。にしても綺麗だな~。」

 

 色形など、それぞれが色々な見た目をした魚達が泳いでいる。沖縄の魚のように、とてもカラフルで幻想的な魚であふれている。中には明らかにあれ魔物だろうといった魚もいるが、それはそれで見ごたえのある、とてもきれいな光景だった。


 水中トンネルはかなり長い。いまだに出口が見えないほどだ。これほどの距離をトンネルでつなげても魔問題がないのか気になるほどだった。だがノイル曰く、そこらへんが魔法化学で、浮力をより多く与える魔法や、トンネルそのものを水中で浮かせる魔法など、いろいろな魔法がかかって成り立っているようだ。


 だが疑問点はほかにもある、それは資金源だ。こんなにも長いトンネルをしかも水中に建設した場合、とんでもない費用が掛かることは想像に難くない。一体このような資金源を小さな島がどうやって手に入れているのか。ノイル曰くイズラが他国に依頼して建設したわけではなく、自国の力で建設されたらしい。どうも違和感のある話だ。


「う~ん、これ自体はきれいでいいと思うんだけど。なんだか若干嫌な感じがするなぁ~。」


「そうかい?僕は結構面白いと思うんだけどな。」


 外の景色を楽しんでいるうちに車はトンネルを通過した。そしてそこには驚くべき景色が現れる、完全に未来都市というか、近未来都市といった感じの光景が現れる。


「おいおい、こいつはすげえや。ていうかこれはこれでめちゃくちゃ危険な感じがするぅ~、もう厄介臭が凄いよ~。」


 ハクはこの先のことを考えてうなだれている。


「うわ~凄い~、こんなのワクワクが止まらない!」


 エルミラが窓を開け身を乗り出しながら叫ぶ。


「だから僕は面白そうだって言ったんだ。最高だよね!!!人間の織り成すこんなのが見たかったんだよ。だから僕は人間として旅をしたかったんだ!!!」


 ノイルも同じく窓から顔を出しながら叫ぶ。対してトレットとハクは現実主義者なのか先のことを考え、そんなことはせずに、前の座席で座りながら外を眺めている。


 トンネルを出るとすぐに関所があり、そこでいつも通りの手続きをして入国をする。そして一同は外を見渡そうと一旦道路に駐車し、外にでて観察する。


「まぁ確かにすごいんだけどさ、こんなのこの小さな島で可能かね。」


 ハクはまたうなだれるようにそう漏らす。


 景色を簡単に説明すると、今までの国にはなく国中のいたるところにモニターが設置されており、色々な映像が流れている。もちろんモニターというモニターというよりは空中に映像を投影している。そして街を行く人々が持っているもの近未来的なタブレット的なものや、耳にもとに謎の小型装置を付けていたりする。


「ハクさん、イズラの人々が来ている服も欲しいです。」


「僕も少し見て回りたい欲求があるよ。」


「そうだな、イズラに来た目的はほとんど観光みたいなものだしな。取り合えずしばらくは見て回ってみるか、あんまり大きな島ではないしそんなに時間はかからないだろう。でもまずはいつ通りホテルを取ろう、そうしないことには拠点がないからな。」


 ハクたちは守衛におすすめのホテルを聞きに行く。


「ホテルのおすすめはないな。というかこの国には宿泊施設は一つしかない。必然的にそこにいくしかないのさ。」


 この守衛も謎の近代装備を見つけているな。気のせいでなければ大事そうに抱えているそれは銃だよね。といっても正直もともと剣相手よりは銃相手の方が得意なんだけどね。


 そして守衛は明らかに雲を突き抜けるほどの高さのあるビルを指さす。


「あれがこの国唯一のホテルだ、わかりやすいだろ?あそこに泊まるといい。」


「確かにあれはわかりやすいな、早速行かせてもらうとするよ。」


 ハクはそうしてまた車を走らせる。島自体はさほど大きくないのですぐにホテルについた。ホテルに入るとフロントには誰もいない。


「おいおい、これはどういうことだ?フロントがいないな。」


 ハクがそういうと、声に反応して空中に受付が投影される。まさしく人間代の姿が投影され、しゃべりかけてくる。


「いらっしゃいませ、お客様。このような姿で申し訳ありません。何泊されますか?」


「お、おう。とりあえず1週間分は取りたいんだけど、延長する可能性もある。それって可能か?」


「もちろん可能でございます。ただし、延長される場合は必ず宿泊期限前日までにお申し付けください。」


「わかった、気を付けるよ。」


 う~ん、ほかの国と比べるとやはり発展しすぎている。貿易とかで他国に輸出しないのか、それって他国との関係悪くならないか。


「お部屋は何階がご希望ですか?」


 ここでノイルが食いつくように発現する。


「最上階でお願い!!!」


 ここで子供の勝手な発言だと思ったのか、受付がハクに目線を向ける。


「それで構わない。お金ならちゃんとあるから。」


「かしこまりました。それではお取りします。こちらをお持ちになってください、部屋の鍵になります。」


「わかった。」


 エレベーターに乗るとボタンが200まである。


「200階建てかよ、本当に凄いな。」


 ハクは200番のボタンを押す。そうしてエレベーターは上昇しなかった。地面の転移魔方陣が起動したようだ。基本転移は禁止のはずなのにこれも許可を取ったのか?ていうかとれたのか?


「転移が禁止されていない場合もあるんだぞ。それは縦移動の場合だ。」


 この疑問にはトレットが答えてくれた。


「そういうことか、それなら確かに勝手に国に侵入されこともないしな。」


 ちなみに今回は広い部屋を借りたので、一室で済んだ。ちなみにこのホテルの最上階にはそういった部屋しかないらしい、取った一室は4LDKだ。ちなみに4部屋すべてがベットルームになっている。


 エレベーターを出ると、早速部屋に入る。


 そしてリビングまで行くとそこには絶景が広がっていた。流石に高層ホテルの最上階ともなると景色もすさまじい。もちろん設備もだが。


「こればっかりは高い金を払っただけあるな、さすがに綺麗だ。」


「うわぁ~本当に綺麗・・・。」


「こんなに高いところに来たのは生まれて初めてだぞ。」


 トレットのこの発言は空に浮いたリドルスに言っているのでおそらく冗談だろう。


「僕も始めたよ・・・。」


 その嘘にノイルも乗っかった。


「実は俺も初めてなんだ。」


 そしてハクもその上段に乗っかる。もちろんエルミラにはスルーされたが。


「来て早々で悪いけど、とりあえず俺は風呂に入ってくるよ。」


 ハクはそういうと風呂に向かう、そして風呂場をあけると絶句する。風呂場にもまた大ガラスが設置されていて、外の景色を楽しめるようになっていた。


「ちょっと恥ずかしいけど我慢するか。」


 ハクは背中を流しながら外の景色を眺める。明らかに他国よりも以上発展した国、これは明らかに何かが絡んでいる気がしてならない。それが魔導書なのか、果たして別のものなのかはハクにもまだわからない。だがおそらく何らかの原因があることは間違いないだろう。


 湯船につかるハク。


「ただの観光で済むといいんだけどな・・・。」

新しく小説書いています。

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【king G】~神で魔王な俺は同時にGでもある~

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題名:「2.5次元世界」にて、スキル「フレーム回避」を手に入れたゲーマー俺氏、無双開始秒読みな件について新小説の投稿を開始しました。もしお時間ありましたら、是非ご一読ください。よろしくお願いいたします。
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