とりあえずダンジョン攻略するか
「ハクさん、この坑道なんだか匂いがきつくないですか?」
「う~ん、これは昔よく嗅いだ匂いだけど・・・あんまりよくないな。トレット鼻大丈夫か?」
「いや、これはあれだな・・・臭いだけじゃなくって感じだぞ。」
はっきりいってしまえばこの匂いは死臭だ。
「う~ん・・・やっぱりか。」
ハクの目の前に5人ほどの死体がある。
「これはおそらく・・・。」
エルミラが何かを探るように死体をあさる。
「やっぱりそうですね、ギルドカードがあります。ギルドカードは持ち帰りましょう、行方不明届が出ている可能性があります。ギルドに提出すれば、情報が公開されますので。」
「なるほどな、最寄りの国によらなかったせいでよくわからないんだが、クエストとしてこの坑道のモンスターの一掃または、鉱物をあさりに来たのかって感じか。ギルドカードを見せてくれ。」
エルミラはハクにギルドカードを渡す。
「その可能性が高いですね。」
ハクはエルミラから受け取ったギルドカードを観察する。
「ギルドランクA、クエストランクSか・・・。どうも実績稼ぎに来た冒険者ってところだな、こいつはギルド専属冒険者・・・もといマルセナリオみたいだな。ギルド名は【囲炉裏】、渋いな。まぁこれでクエストがあった可能性の方が高くなったな。」
「ギルドはどのレベルの敵が出るかもわかっていなかったみたいだな。」
トレットが忌々しそうに告げる。おそらくは5人もの人がこうして誰にも発見されずに亡くなっていることを非難しいるのだろう。
「この人達、よく見ると傷がそれぞれ違う気がしますね。それぞれいろいろな魔物に攻撃されている気がします。最悪の場合この坑道の中はある一定の知恵のある何かに指揮されている可能性があります。」
「ダンジョン化しているってことか?」
「そういうことですね。」
トレットとエルミラが納得したようにうなずいている。
「ダンジョン化?」
「そうか、ハクは知らないよな。簡単に説明するとだな・・・」
以下トレットの説明を簡単にまとめたものである。
通常魔物同士が組むことはない。だがその魔物たちでもある程度集団生活する可能性がある。それがダンジョンである、ダンジョンは言ってしまえば、こういった割のいい坑道というなの仮居住施設に魔物たちが集まり、人間を食い殺す装置である。生命体の死体はある程度大気に魔素を振りまく、それをもとにしてダンジョンを循環させる。つまり殲滅することは可能だ、だがそういったところにまた魔物は集まる。モグラたたきのような状態だ。
「なるほどな、つまりは魔物たちの巣にむざむざと踏み込んじゃったわけか。」
「簡単に言っちまえばそういことだぞ。」
「早速お出ましのようですよ!」
エルミラが現れた魔物にすぐに切りかかる、この対応の速さには理由がいくつかある。こういったダンジョンでの戦闘において、出てきた魔物にすぐさま対応しなければあとから次々と魔物が出現してしまうからだ。今エルミラが対応している魔物の名前は、【エル・インソリウス】巨大ネズミだ。人ほどの体格でネズミ並みの機動力のある大変厄介な魔物で、クエストランクはB相当、集団の場合はAに到達するほどのモンスターだ。
エルミラhこれを初撃で切り捨てる。だがそれは陽動だったのか、果たして偶然だったのか、天井から降りるは【ショーブスーリ】大きな蝙蝠だ。超音波のような攻撃をしてくる危険モンスターでクエストランクはA。
エルミラの頭上でショーブスーリが口を大きく開ける、超音波攻撃の前兆だ。
だがこれには瞬間的にトレットを装備したハクが対応、俊足の勢いで万能防御を使い頭部を削り取る。
そしてそれで終わりではなく、奥からどんどん魔物が現れる。
この坑道において一瞬の油断は死を意味するだろう。




