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異世界旅行記「ついでに世界を救おうか。」  作者: 木兎太郎
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服だけじゃなく車も買うらしい

 ハクたちは現在高級防具屋にハクの新しい装備を買いに来ている。ハクは当初普通の店でいいと一人と一匹を説得していたが、特に一人の説得に負け、今に至る。


「・・・ですから私は思うわけですよ。素早く動くタイプの近接戦闘が得意な人にはロングコートを着せろってねぇ。」


「な、なんでだよ。」


「なびく服がかっこいいからですよ。」


 エルミラがまるで名探偵のような口調でそんなことを言い始める。


「なら別に普通の服屋でよかったんじゃないのか?」


「かといっても私たちはいざとなれば戦わなくてはいけません。なので魔法付与された服を買うことによってその問題は解決されるのですよ。それはこういった防具屋にしかありません。」


 エルミラがファッションが好きなのはここ数日の彼女の行動で、うすうす理解できていたがここまでのこだわりを持っていたとはな。


「何色のコートがいいですかねぇ~。」


 エルミラは非常に真剣に俺のコートを選んでいる。


「女の買い物はこういうところが面倒くさいよな。」


 トレットが相も変わらず犬の顔で非常に人間らしいことをいう。


「俺はデートとかはしたことがないからな。妹たちの買い物に付き添ったことはあるけど。」


「妹がいるのか?」


「沢山いたよ。今頃彼女たちはきれいな大人になって人生を謳歌しているんじゃないかな。」


「そうか・・・。」


 なんとなく間が開く。


「ハクさんこれでどうですか?」


 ハクはエルミラに手を引かれ試着室に連れていかれる。


 そしてハクは試着室のカーテンをばさりと開けて出てくる。


「どうだ?着心地は結構い感じなんだけど。」


 ハクが袖を通したのやはりロングコートだった。白色の下地に黒色の縦ラインが入った縞模様のコート。だが袖の方はガントレットを装備したときにちょうど白と黒が逆になるように片側が白、もう片側が黒という一色の色になっている。


「お似合いです・・・。」


「俺もそれでいいと思うぞ。」


「すみませんがこれください。」


「かしこまりました。」


 無事にハクの服も手に入れたところで、一同はそろそろサントレア王国をでて、リドルスに向かおうかと考えていた。リドルスには現在国がなく、道路もバスも通っていない。なのでどうするかというと、単純に車を買えばいいのだ。大魔女王のおかげで資金は大量にあるハク一同は車を買いに行った。


「いらっしゃいませ。」


「ふぁ~~~。自動車屋さんなんて初めて来ました。」


 なんでもエルミラ、というより一般的に軍人はその国の設備を格安で利用できるらしく、車は買わずともタクシーのようなものを使用していたようだ。ほとんどの軍人はエルミラのような感じで自動車を買うことはめったにないらしい。


「ハクは知らないと思うがこの世界にはそっちの世界から発展した魔動車というものがあるぞ。まぁ簡単に言っちゃえば、魔力で走る車だ。魔力炉に魔石を入れることによって走る。具体的利点はエネルギーが魔物から手に入ることだな。つまり力のある旅人はどこでも燃料補充ができるってことだな。


「なるほど、俺らも長旅になるだろうからそれにしようか。」


「一応俺らは資金が結構ある。店員に聞いて見繕っちゃおう、ハクは運転できるか?」


「運転は結構好きだ、安心してくれ。」


 俺たちは早速店員に聞いてみた。そこで教えられた車はかなり高額なものだった、だがそもそも魔動車というもの自体が結構高いのだ。その中から高いものを紹介されたためかなりの高額なのは仕方がない。


「それをください。」


「かしこまりました。」


 トレットにこの車について聞いたが、どうも地球で言うベンツと同ランクの頑丈な車種らしいベンツのG550のような形の車を購入した、スポーツカーではなく四角いタイプの車だ。色は黒で、中は革で椅子などが作られていて、とても高級感のあるものだ。


 ハクたちは車屋を出た。即日で乗って帰れるものを購入したので早速一同で乗車して、サントレア王国を軽くドライブしている。これには久しぶりに車を運転するため、少しならしてから行こうという魂胆がある。


「ちなみに車を買ったはいいけど魔物とかにすぐ壊されるんじゃないのか?」


「そうだな、その危険は残念ながらある。でも俺たちにはエア・シェルターがあるからな。普通に危険地帯になったら徒歩で移動するようにすれば大丈夫だぞ。」


「なるほどな確かにそうだな。」


 さっきからうすうす気づいていたけどこっちの車は音があんまりでないな。そういえばオーディオがあるって言っていたな、音楽は昔から好きだったから、適当に買ってみるか。


 エンジン音が鳴り響く、ハクはなんとなくこの世界を見渡している感覚を味わう。


 隣に座っているトレットは横で笑うハクを見て微笑む。


 エルミラは腹を出して後ろで爆睡している。



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題名:「2.5次元世界」にて、スキル「フレーム回避」を手に入れたゲーマー俺氏、無双開始秒読みな件について新小説の投稿を開始しました。もしお時間ありましたら、是非ご一読ください。よろしくお願いいたします。
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