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異世界旅行記「ついでに世界を救おうか。」  作者: 木兎太郎
本を集めるために情報を集める
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勇者はなんだかんだで導かれるらしい

 合流の時間になり、図書館を出て向かうと特に遅れることもなく、時間通りに合流することができた。とりあえず今日はもう夕方になってしまったので予約してもらったホテルに向かうことにした。


 お互いに今日の成果を発表することとなった。


「エルミラさん、それ何かな?」


 エルミラの背後にサンタクロースでも腰が砕けるような大きさの袋があった。


「洋服に決まってるじゃないですか、ハクさん。私これまで買い物を自由にしたことってほとんどなくて、貧乏でしたし!買い物って最高に楽しいですね!」


「トレットがついて行ってたんだよね。」


「どうしたんだハク、大魔女王様はいつもあんなもんだったぞ。」


 そうか、トレットに関しては買い物の常識がぶっ壊れてんのか。エルミラに関しては完全にお金の魅力に取りつかれてそうだけど大丈夫かよ。


 突然エルミラが、袋をもって洗面所に向かった。そしてあきれているハクをよそに今日買った服を着て洗面所から出てきた。


「どうですか?ハクさん。これかわいくないですか?」


 派手すぎず、地味すぎずちょうどいい塩梅の白いワンピースの上に茶色いコルセット、それにカーボーイのような帽子と黒いロングコートににあえて袖を通さず羽織ってエルミラが出てきた。


 ファッションを子供のように楽しむエルミラを見てなんだか何も言えなくなってしまった。子供の笑顔を見ているようで、やはり純粋な笑顔は周りをも笑顔にしてしまう。


「そうだね、似合ってるよ。綺麗だ。」


「やだ、ハクさんったらお上手ですね!もうサービスですよ。」


 そういってエルミラはそこからまた洗面所に戻り、出てを繰り返し、サントレア王国ガールズコレクションが開催され、2時間ほど続いた。


「さて、話を本題に戻すが、図書館があんなにも広いとは正直驚いたよ。そこであの図書館を使いこなすいい方法をどちらか知っていたりするか?」


「そうですね、私たちの目的を正直に司書さんに話すのもどうかと思いますしね。【真理の魔導書シリーズ】は宰相ですら知りませんでしたからね。聞いたこともなさそうでしたよ。」


「確かに正直に司書に話すのは最終手段にした方がいいかもな。世界を混乱させたら俺も旅を楽しめないし。」


「俺も司書にはまだ話さないほうに賛成だぞ。本を探す方法だが、とりあえずエルミラを連れて行ってやったらどうだ?エルミラは勇者の称号を持っているからな。何かお導きでいい本を見つけるかもしれない。」


「そんな勘的な方法に頼るのは気が引けるが、俺もこの世界に来てファンタジーの可能性には結構触れたつもりだから、一回やってみようか。」


 正直出た結論がエルミラを連れて行くだけというのは不安が多いが、そんなに急いでもしょうがないという楽観的な結論に自身でいたり、流れに身を任せることにした。


 そして翌日になりエルミラとトレットと一緒に図書館に到着した。トレットの見た目は犬だが、使い魔であることを説明したら、心よく入れてくれた。おそらくガラスのおかげで本が汚れてしまう恐れがないからだろう。


「実際に来てみたけど何か感じるか?」


「そうですね、今のところこれといって感じることはないですね。」


「焦ってもしょうがないし一旦別々に、本を探してみようか。」


 そういって個別に探してみることにした。この図書館にはまだ不思議な機能が備わっていたようだ。興味のある本があったのでそれを手に取ったところ、どこからともなく椅子が出現した。こうなって気づいたが確かにこの図書館には椅子や机といったものがなかった。周りを観察すると社長のような椅子から、木製の何の変哲もない椅子や個性的な形の椅子など、いろいろな椅子に座っている人がいた。


 どういう原理かは不明だったが、先ほど観察した社長の椅子を想像すると、後ろにあった椅子がその通りに姿を変えた。なるほど原理は理解できたが相変わらず、異世界には驚かされる。


 ちなみに今手にとった本のタイトルは【最強冒険者10選】という非常にミーハーなタイトルの本だ。なんだかんだで気になってはいたので読んでみることにした。


--最強冒険者10選 目次--


剣士部門

第1章 剛力の剣士 ガイル・ソードラス

第2章 柔の到達点 ファイラス・テトラ

第3章 闇の幻影騎士 ライラス・マドレア

第4章 笑わない道化 メノア・サブリナ

第5章 瞬殺の閃光 アノーラ・ライトマン  


魔法師部門

第1章 稀代の魔光師 マーダス・エルドア

第2章 殴殺の魔杖師 ドルム・メンダロン

第3章 神代の奇跡 メジルド・トーラス

第4章 深淵の闇魔法師 セル・ダークネス

第5章 魔道の王 ザネル・バルドール


特別部門

外伝 仙術の奇法師 ノア・バームスバルム


____________________________________________________


 これがエルミラの言っていた強い冒険者か。一応細かい情報も集めといて損ってことはないでしょう。なんか進展があるまではお勉強してようかな。


 【最強冒険者10選】を読み始めて1時間半が経過したころ、エルミラがこちらに歩いてきた。


「ハクさん、この本なんですけどここ読めますか?」


「えっと、どれどれ・・・月間ガールズファッションマニア・・・?エルミラこれは何の本なのかな?」


「きゅ、休憩ですよハクさん!とりあえず読んでくださいってば。」


 もしかするとエルミラは平民の騎士って言ってたからあんまり勉強が得意じゃないのかもな。でもこの世界の技術レベルを考えると普通に義務教育とかありそうなんだけど。もしそうならエルミラって少しだけ頭悪いのかな・・・この件に関してはこれ以上考えるのをやめよう。


「えと・・・どこが読めないのかな?」


 そうこう話しているとトレットもこちらを気にしたのか戻ってきた。


「ここですよ!」


 エルミラが俺に説明するために何度か本を指さす。

 

 ちょうど5回目に指をさしたとき、俺たちはみんな本に吸い込まれた。

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題名:「2.5次元世界」にて、スキル「フレーム回避」を手に入れたゲーマー俺氏、無双開始秒読みな件について新小説の投稿を開始しました。もしお時間ありましたら、是非ご一読ください。よろしくお願いいたします。
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