図書館が広すぎるらしい
そうしているうちに俺たちはサントレア王国に到着した。サントレア王国はスキーラ王国とは違い建物が大体一軒家で、さらに言えばいわゆる平屋だ。ただ宿泊施設まで平屋らしく、大人数を収容するのは難しそうだ。
「ここがサントレア王か、なんとなくスキーラ王国よりも技術レベルが低い感じがする。」
「ここは観光業が盛んで景観を守るために、高い建物は立ててはいけないそうですよ。」
「正直俺もスキーラ王国からは出たことがなかったから、結構新鮮だぞ。」
トレットがそういうとエルミラが得意げな顔をしている。どうもエルミラは旅行が趣味だったらしく、この国にはたまに旅行に来ていたそうだ。他国の兵士が、簡単に国をまたげる程度にはこの国は治安がいいのだろう。観光業が盛んなのに治安が歩ければ意味がないのは自明の理だろう。
「とりあえずエルミラとトレットで宿をとってきてもらっていい?さっき守衛さんにもらった地図で先に図書館行きたいんだよね。」
観光業が盛んなだけあって、入国審査のついでにパンフレットをもらうことができた。そこにはこの国の代名詞である大図書館への行き方が事細かに書いてあった。大図書館近くの食事までこと細かく記されている。
「はい、わかりました。ついでといってはなんですが、旅の必需品とか服の調達などをしても大丈夫ですか?」
「それはもちろん大丈夫けど、そういえば荷物とかはどうするの?あんまりたくさん運べないと思うけど。」
「それならば問題ないぞ。ちょっと管理が難しいけど大魔女王様が【エア・シェルター】を貸してくれた。」
トレットから説明を受けるとどうも魔術でプライベートな空間を作り出す魔法らしい。別名魔女の遊び場だそうな。これを使えば物をたくさん収納できるらしい。ただ、大魔女王が術式をいじり、なかの物質の劣化を止める作用があるらしい。本当に全知全能だよな。
「それならいいや、じゃぁこっからは2チームで別行動で行こうか。トレットはエルミラと一緒に行ってくれ、俺は旅とかはあんまり知らないしこの世界のこともあまり知らないから、補充は頼むよ。」
「わかりました!。」
「わかったぞ。」
そうして俺たちは別行動に移った。よし早速図書館に向かうか。
「ここが大図書館【ウィッチライブラリ】神域に至った魔法師がこの世のすべてを記した書記を保管したことが始まりだったんだっけな。パンフレットに書いてあった。」
図書館の場所は近く以外にもすぐに到着した。図書館は世界最大の大図書館という割にはほかの平屋と大差がなく、なんだかがっかりした。早速受付を済まして入館することにしよう。
手続きを済ませると受付の綺麗なお姉さんが簡単な注意事項を説明してくれた。そのあとにこの大図書館【バンブック】のパンフレット件地図を渡された。
この図書館の外観からは想像でいないほど地図が大きかった。なんでも図書館の本が万が一の時傷つかないように大部分を地下に作ったらしい。確かに本を大切にしているんだろうが、本のためにおそらくかかったであろう膨大なお金を想像すると、なんだかこの国の王様が恐ろしく感じた。
中に入り地下に降りてみると、やはり大図書館というだけあり、あまりにも膨大な量の本棚が立ち並んでいた。中の作りとしてはそこまで複雑ではない。天井までの距離はおそらく30mほどあり、広さは1㎢くらいはありそうだ。まずこの地下の広大な空間すべての壁面に本が入っているのだ。そう天井や地面にも本が入っている、そして全本棚はガラスで蓋がされている、どうも天井の本棚から本が落ちないことも床に本が入っているのもこのガラスが汚れや重力の問題を解決しいるらしい。そして立ち並ぶ本棚達もすべて同じ様子だ。もちろん中は見えるが、ガラスを開ける取っ手などがない。本自体はどうやってとるのだろうか。
そうこう考えていると他の客が本を取るところを偶然目撃する。さも当たり前のごとく手をガラスに突っ込むと本を取り出していった。なるほど魔法とはここまで便利なのか、これには少し驚かされた。
にしてもこの広さだ。どう考えても調査にはかなりの時間がかかりそうだから何かいい方法を考えなきゃな。




