移動用長距離バスすらあるらしい
スキーラ王国を出発し、俺とトレット、それにエルミラは現在バスに乗って移動している。俺が最初にいた場所にこういった道路がなかった理由は単純にあっち方向に道路を伸ばしても何もメリットがないかららしい。確かに国間を道路でつなぐのは陸つなぎであれば相当なメリットがあるだろうと感じた。国境あたりは戦争とかになったときのためにあんまり整備していないそうだ。作って壊し手を繰り返した時代もあったそうだ。だが唯一道路だけは便利だから通そうという提案をお互いの国が同意し、整備されている。貿易とかあったら整備しておいた方がいいのは間違いないな。
宰相にエルミラが聞いてくれたことを整理すると、大図書館のある国の名前は「サントレア王国」というらしい。なんでも図書館という性質上販売などはできないので世界中の人々が一時期移住しに来たらしい。大きな図書館があるだけで大げさなと考えていたが、国自体も結構過ごしやすいらしく、普通に人気なんだそうな。俺としては目的は図書館だけだが、今回はスキーラの反省を込めて、少し観光とかもしてみようと考えている。まぁどうせ世界中を血眼になって探さなきゃいけなくなるだろうしついでだ。
「そういえばハクさんはギルドカード作ったんですよね?ルールとかは把握していますか?」
「あぁ一通り冊子は読んだよ。」
「そうですよ、ギルドランクは単純に実績で判断されて、最高はSランクで本当に優れた人間しかなれません。普通に世界を救った英雄クラスです。世界でも数人しかいないはずです。私は王都で必死に働いていたのでそこらへんはあんまり詳しくありませんが。その手の書籍も大図書館にはおいてあるので読んでみたらいかがですか?」
世界を救った英雄クラスって凄いな。数人しかいないのか、もしかすると勇者が実力で選ばれる場合もあるし、Sランク冒険者は普通に怪しいな。大図書館にはどうせ行くんだからそれは有りだな。
「そうするよエルミラ。この世界の勉強ついでにそっち方面も調べてみるか。」
ふとハクは気になったことをエルミラに聞いてみる。
「そういえばその剣エルミラが持ってたんだね。ていうか持っていくんだ。」
エルミラは魔人が持っていた黄金の巨剣を持って来ていた。ちなみに他国に行くときに武器とか持っていたら入れないんじゃないのかという疑問もあるが、道中の自衛は当たり前でこの世界にはモンスターとかが普通にいるらしい。逆にバスにエルミラみたいなバリバリ戦えますオーラを放っている奴がいると、歓迎されるらしい。
「そうですよ、以前の私では確実に振るうことのできないサイズの巨剣ですが、勇者となった今バリバリ巨剣を触れるようになったのです!」
「そ、そうなんだ。危ないから俺の近くでは振り回しちゃだめだよ。」
「そ、そんなことしませんよ!私素人じゃありませんから!」
ハクの発言に心外だと猛抗議するエルミラだった。
大体バスの移動は2日で済むらしい。道路が整備されているのとサントレア王国が比較的近いおかげだそうだ。食事などは道路を走っていれば普通にサービスエリアみたいのがあり、そこでとれるし、トイレも行ける。長距離バスなのでバス内にも一応トイレがある。ここまで地球に近いと異世界転移というよりはただの旅行にしか感じない。というか普通にそうなる予定だったから俺にこの世界を見せたいだなんてことが成立するんだろう。
「サントレア王国に着くまではまったりできそうでよかったよ。」
「そうですね。こっち側はかなり安全ですから。よほど運が悪くなければまったりできますよ!」
「あぁエルミラ。そういうことはあんまり言わない方がいいってのが俺の世界の主流だ。気をつけなさい。」
フラグはあんまり立てないでほしものだ俺の運はそんなに良くないし。
「は、はぁ。不思議な風習ですね。」
「まぁね。やっぱりあんまり気にしなくてもいいよ。エルミラとは色々話してすぐにでも仲良くなりたいしね。」
「そうですね!戦闘時にちゃんとしたコミュニケーションが取れないと危ないですし!」
まだまだ道中は長そうだが、この調子なら楽しくやっていけそうだ。エルミラがいい子でよかった。
新しく小説書いています。
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【king G】~神で魔王な俺は同時にGでもある~
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