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3日間だけの婚約者  作者: このはなさくや
番外編

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12/16

エリックというちょっぴり残念な王子様のお話

 サクがアルベルトとかいう奴にまるで連れ去られる様にして会場を出て行った。

 それを見たショータとサリーナ姫二人で仲良く笑ってる。ていうことは何も知らなかったのはもしかして僕だけ!?


「あの顔!おどおどしちゃってまるで悪い事して連れて行かれる子供みてえだったな」

「私達とお話ししている時は落ち着いた大人の女性だったのに、アルベルト様が来たとたん真っ赤になって、まるで可愛らしい少女のようでしたわね、サクラ様」

「ちょ、ちょっとショータ、サクのこと知ってたの?っていうかこれ本物の婚約なの!?」

「最初は依頼って言ってたけど、どう考えてもあのアルベルトとかいう奴、桜の好みど真ん中だろ。桜にしては珍しいけど一目ぼれじゃね?」

「きゃー素敵!世界を救った謎の漆黒の魔導師は実は女性で、孤高の宰相と呼ばれるアルベルト様に出会って二人は一目で恋に落ちる・・・まるで恋物語のようだわ・・・」

「最初から説明してよ!そもそもショータとサリーナ姫の婚約披露だからってここに来たのになんでサクとあいつの婚約披露になってるのさ!」

「あー面倒くせえな、最初ってどこだよ。俺とサリーナが会ったとこからか」

「そんな惚気話聞きたくないよ!僕はサクと出会ってからこの8年間ずっと口説いてるのに、どうしてあんな会ったばかりの男が持って行っちゃうんだよ」

「いやだからさ、そもそも俺がサリーナと付き合ってるのをサハルの国王に反対されてて、知らないところであのアルベルトとの婚約が決まりそうになってたのをサクが教えてくれて、それで急遽俺とサリーナが正式に婚約したって経緯があって・・・」

「僕はサクのことだけ聞きたいんだってば!」

「お前本当に変わらねえな。大体桜の好みは昔から頭がよくってクールな奴だろ?いつも口癖みたいに言ってたじゃん。年上で仕事はできるけど余計なことは言わない寡黙なイケメンがいいって。あいつ普段はクールぶってるけどは実は守って欲しい甘えたい奴なんだよ」

「僕だって頭いいし、仕事もできるよ!」

「頭はいいけど自分の興味のある分野に限定されてるだろ。だいたいお前黙ってればキラッキラの王子様なのに口を開けば残念なオタクだしよ」

「オタクじゃないよ!せめて研究者って言って!」

「じゃあ聞くけど桜と今お前が探してるっていう伝説の盾、どちらか一つ好きな方をあげるって言われたらどっちを取るんだ」

「えーそれは・・・」

「普通そこは迷わず桜一択だろ。だからお前はオタクって言われるんだよ」

「うぐぐぐぐぐ」



ああ桜、お互い30になっても独身だったら結婚しようって約束してたのに・・・うぅっ・・・どうやらこの世界でも僕に恋人はなかなかできないらしい・・・



最後のお話は金髪碧眼の長身でイケメン、とても穏やかで女性にも優しい性格、しかも本物の王子様!というとても良いポジションにいるエリック様でした。

実は彼の中身はアーサー王のgeek、つまりはオタクという設定で、王子様なのに冒険を続けているのは他にも探す物があるのかも・・・しれませんね。


以上で「3日間の婚約者」も完了です。お読みいただきありがとうございました!


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