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君が一番だから、仕方ない!(同棲百合)

「お腹空いた……」

 美也が、しょんぼりした顔で言う。

「だから言ったじゃん。あれだけで足りるのかって」

 私は呆れのため息を吐いた。

 今日のお昼ごはんはベーカリーカフェで食べた。私はビーフシチューセット。彼女はパン一つ。

 絶対晩ごはんまで持たないよと何度も言ったけど、美也はパンだけでいいと聞かなかった。

「だってー」

 真奈花が唇を尖らせる。

 夕方の商店街は、あちらこちらから誘惑の香りが漂って来て、私のお腹まで空いてくる。

「真奈花のごはんのが美味しいから。他のは良いかなってなっちゃう」

「……まったくもう」

 にこにこしながら、衒いもなくそんなことを言う彼女に。

 敵うわけ無かった。

「買い物して帰るよ」

「わーい! えっとね、真奈花特製和風パスタ食べたい!」

「はいはい」

「そんで、明日か明後日はビーフシチュー食べたい」

「仕方ないなぁ」

 手を繋ぎながら、私は何故だか満たされた気持ちでいっぱいだった。


 END.


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