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ねえ、と貴女を呼ぶ(同棲百合)

「ねえ、水樹」

 貴女に、話しかける。

「……ん?」

 すると、貴女はすぐにこちらを向いてくれる。

 別のところへ行っていた意識が、私に集約する。

「どした?」

 そして、にっこりと優しく微笑むのだ。

 それが、どうしようもなく嬉しくて。

「あのね、前に話したこの字書きさんなんだけど……」

「お、もしかして新作?」

「そうなの」

 つい、何でもないことでも呼びかけてしまう。

 貴女が、私に呼ばれるのが嬉しいって顔をしてくれる。

 そのことが、こんなにも。

「ふふっ、いいね」

 たまらなく、倖せなのだ。


 END.

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