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朝の寝室も甘やかに(同棲百合。恋人と姪っ子と。※今回姪っ子出番無し)
ひとつ前のお話のその後。
「櫻子は愛が重いよね……」
ベッドにぐったり懐きつつ、恨みがましくそう言ってやる。
「軽いよりはいいだろ」
私に『お仕置き』と称して濃密な夜を一方的に押し付けて来た彼女が、飄々と言い切った。
心なしかつやつやして見える。
「え~?」
「一生ものだぞ?」
「……その笑顔で、その言葉は狡い」
逃げられないじゃないの、と言えば、
「逃がす気は無いからちょうどいい」
そう返されて。
悔しくて枕に顔を埋めた。
こっちも、逃げる気も逃がす気も無いものだから。
END.




