前へ目次 次へ 72/86 あなたは私を拒絶しない(百合…?) 舞子は私を拒絶しない。 「惚気がきっちーのよ。無自覚惚気がさぁ!」 「はいはい」 対応は雑だけど。 家に押しかけても、泣きついても、彼女の扉は常に私に向けて開かれている。 「は~~~~~~春、来ないかなあ」 「そのうち待ってたら来るんじゃない?」 甘いココアを啜りながら、その適当な慰めに縋る。 「だから、雑~~~~~」 文句も言っちゃうけど、でも。 心の底から、この甘さをありがたいと思っているのだ。 裏の無い、その温かさを。 END.