表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/87

嬉しいよりも先に驚きが立つ(百合。幼馴染み同士。女子高生)

 幼馴染みの彼女と、私の部屋でテスト勉強。

 それは、毎度恒例のこと。いつも通りのテスト前日の、はずだった。


 ……ちゅ

「……え!」

「何だ」

 間近で朝子が問うてくる。うわ、相変わらず綺麗な眼。切れ長で、睫毛が長くて。本当に涼やかな美人さんだなぁ……じゃなくて。

「な、何して」

「……もしかして聞いてなかったのか?」

 彼女が眉をしかめた。

「や、聞いてたよ」

 唇を寄せる前に、確かに朝子は言った。

『私にキスされたら嫌か』

 と。そう聞いてくれた。

 もちろん嫌じゃないから、

『嫌じゃない』

 そう答えた。

 嫌なわけない。

 だって、私は。

 私はずっと、ほのかに彼女を想っていた。幼馴染みという関係よりも、もっと特別になれたらと。

 そんなの、まさかあり得ないという諦めと共に。

 だって朝子は、こんなに美人で、そして頭も良いのだ。そんな彼女が、幼馴染みで平凡な私を選ぶ? 夢物語だ。幼馴染み同士はあまりくっつかないとも聞く。

 それなのに。

「嫌じゃないんだよな?」

「ない」

「なら、いい」

 納得したようにそう言い引き下がった彼女に、私は何も言えず、まだ口をぱくぱくと動かしていた。


 END.


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ