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結果的にそうなっただけ(歳の差百合。年上×年下。どちらも成人済)
お昼休み。買って来たパンを食べながら、スマホをチェックする。
芽瑠ちゃんからのメッセージに、目を細めた。
『昼一番の発表、がんばります!』
かーわいいなぁ。
がんばれ、と送り、ふと気付く。
(今、あの子は私の香りを付けてるんだ)
きっと、周りも気付くはず。いつもと違う匂い。あの子らしからぬ香りに。
──第三者の存在に。
それってつまり。
(マーキングじゃん)
いやいや違いますけど。あの子が望んだことですけど。他意は……ごめん、他意はめっちゃある。
意図してやったことではないけれど、結果的にはそうなっている。
(……ぶっちゃけ悪くないよね)
私は、にやけそうな頬を叱咤するようにベーコンエピへとかぶりついた。
END.




