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割れ鍋に綴じ蓋?(百合…? 自覚無し)
「なーんでアンタは自分のペースに合わないってわかりきってる予定にも付き合っちゃうかな」
「だってぇ……」
「そんなんで自己嫌悪陥ってんの、勿体無くない?」
凹んでるとき、彼女に話すと何故か元気が出る。
「アンタは、マイペースにのんびりやるのが合ってんだよ。自覚あるでしょ?」
「ある」
「なら、他人のペースなんて基本無視しときな。どうせ向こうはこっちに合わせちゃくれないんだから」
言ってることは一切前向きでないのに、何故かホッとする。
「でもそれしてたら人はなれていきそう」
「そんなんで離れてく奴なんか、それまでの奴なんだよ」
真っ直ぐにこちらを見て言ってくれる言葉が、全部。
「そんなもんかな」
「そんなもんだよ」
何処となく嬉しい。
不思議と甘い特別感を感じるのは、
「そうかも。ありがとね」
私の気のせいだろうか。
「どういたしまして」
友人は今日も、不適に笑い、私はそれに安堵する。
END.




