タイミングの天使(同棲百合。クール系真顔女子×ダイナマイトマッスルボディ高身長女子)
どうもこんにちは、社会人オタクの大社です。
そしてこちらは、山盛りのウエハースと、そのおまけである推しゲーのキャラカード十枚!
「……いや十枚て」
改めて、皿に盛り付けたウエハースを見る。うん。多いな……。
今日がウエハースの発売日だって仕事帰りに気付いて、嬉しくなりつい買い過ぎてしまった。今日仕事キツかったし。ご褒美欲しさが、ブレーキを壊した。
しかし、後悔はしていない。何故なら。
「十枚被りゼロ、サイコー!!」
そう、これ。被りゼロ。ランダムトレーディングカードにおける被り無しは、奇跡に近い。
調子こいて、連写しまくる。カシャシャシャシャ!
みんな可愛いー!!
「……ふう」
撮影を終え、席に着く。とりあえずウエハースを一枚。さくり。
「お、うま」
美味しいのはありがたい。
ウエハース生地もチョコクリームも、優しい甘みだ。
が、如何せん口の中の水分が消える。何か飲み物を用意すれば良かった。珈琲とか紅茶とか。でもなぁ。今から作るのは面倒くさい。
さくさくさく。
「……ここまで来ると、やっぱり最推しも欲しかったな」
残念ながら、今回自引きは叶わなかった。
「明日も買って帰るかぁ?」
さくさくさく。……美味しいけど、明日もこれはキツいかも知れない。
さて、どうするか。
考えていたら、鍵の開ける音がした。続いて、扉を開けて閉める音。鍵とチェーンをかけ、靴を脱ぐ音。そして。
ドタドタ、バターン!
「ただいまー! ねえ見てこれ。大社の推しゲーウエハース! カフェラテも買ってきたから、一緒に開封パーティーしようぜー!」
現れたのは、恋人のいい笑顔と新しいウエハース(つまりカード)。そして飲み物。
天使か? いや、いつも天使だけどさ。
「でかした!」
私は、飛びかかるようにしてそのガタイのいい身体に抱き着いた。
「え、何、そんなに嬉し……ってもう買ってんじゃん」
「おかわりが欲しかったんだよ!」
私の恋人は、今日も今日とて最高だ。
……ちなみに、推しはおかわりラスト一枚で出た。
「よっしゃー!」
彼女にまた抱き着いたのは、言うまでもない。
END.




