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重ねた模様では無く、新しい絵で(百合)
あなたは、『あのひと』ではない。
「ねえ、このチョコレートパフェ、美味しそう」
『あのひと』のイメージと、まったく同じ人でもない。
「どうしよう、抹茶と迷うな」
けれど。
「私、抹茶好きだからそちらを頼みます。食べ合いっこしましょ?」
「……いいの?」
「もちろん!」
「ありがと」
彼女の花のような笑顔を見るのが、好きだ。
好きになってしまった。
──恋が移り変わってしまったのは、哀しいけど。
「楽しみね」
目の前の彼女のことを、もっともっと知っていけるのが、
「はい、とても」
それ以上に、嬉しかった。
新しい恋が、始まる。
END.
こちら『『私』が出て来ても』(https://ncode.syosetu.com/n9047lt/36/)の二人。




