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勝ちたいの!(この手を取って?)(百合? 先輩と後輩)
体育祭。
「先輩!」
競技中の後輩が、こちらに猛ダッシュして来た。手には紙。競技は、借りもの競争。
「一緒に来て下さい!」
こちらに向けられた紙に書かれた文字は、
『好きな人』
だ。
……居るんだよなー。こういうネタ書くバカ。
いや、そうじゃなくて。
「ちょ、何言って!」
好きな、人。
その文字に、何故か私の頬は熱くなる。
照り付ける日射しの所為にしていいか。
「お願い、先輩。早く来て」
後輩が、上目遣いで言う。上がった息。朱い頬。必死な眼差しが、私を射貫く。
「どうしても、勝ちたいの……!」
「~~~~~!」
私は、高鳴る鼓動を押さえつけるように一度グッと胸のあたりを掴んでから。
「……わかった、行くよ!」
差し出された手を取った。
「! はい!」
彼女が明るく笑って、それは。
(太陽の陽射しより眩しかった、なんて)
END.




