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百花繚乱~一日一作短編集~  作者: 飛鳥井 作太


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季節の推移をさやかに見る(百合。真顔系クール女子×ダイナマイトマッスルボディ高身長女子)

 風呂上がりの伽羅《きゃら》が、ぺったぺったと歩いて来る。

「あちー……」

 Tシャツの裾をパタパタさせて。

 科白とその動きだけ見れば、まだまだ夏のようだけど。

(タンクトップでは無いんだな……)

 その変化に、秋が来たなあとしみじみ思う。

 二の腕の、あの美しい筋肉を楽しむ季節は終わってしまった。

 ちょっと残念。

 しかし、下はまだホットパンツなのが嬉しい。この組み合わせ、初秋の情緒を感じる。

 これはこれで趣がある。良い。

「真剣な目でこっち見て、どしたん。アイス欲しいん?」

 伽羅が、小首を傾げる。

「……そう」

「やっぱり? 私も食べたかったんだよね。何アイス? 私、ソーダ」

「じゃあおんなじので」

 ソーダ味二本入りまーすと笑う彼女が、あまりに健やかで可愛らしく。

 私はまた、しみじみとゆく夏来る秋に思いを馳せた。


 END.



 こちら(https://ncode.syosetu.com/n1682mt/)の二人。

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