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百花繚乱~一日一作短編集~  作者: 飛鳥井 作太


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時よ止まれ、君は美しい(片想い。幼馴染男女。男の子視点)

一つ前の話の男の子視点。


 イルミネーションに照らされる彼女は、誰よりも美しかった。

「はぐれんよう、手ぇつないどこか」

 だから、人混みを理由に捕まえた。

 お前は、どんどん綺麗になる。

 怖いくらいのスピードだ。

「大きゅうなったなあ」

 そんなスピードで大人になられたら、焦ってしまう。

 じっくりと気持ちを育てていこうなんて、出来なくなる。

 今すぐにでも捕まえて、囲って、閉じ込めてしまいたくなる。

「……うん」

 俯いたお前の耳が赤かった。期待に胸が弾んでしまう。それを根拠に、想いを告げそうになった。

 グッと堪えて、

「あ、何かもっとすごいのあっちにあるで」

 俺もまたはしゃいだ声を上げ、遠い向こうを指差した。


 END.



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