↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百花繚乱~一日一作短編集~  作者: 飛鳥井 作太


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
212/244

昔も一緒に見たねと、何故か言えなかった(片想い。幼馴染男女。女の子視点)

こちら『どうして今更と思うわけで(片想い。幼馴染。男女)』(https://ncode.syosetu.com/n9047lt/171/)『虎視眈々と、その席を』(https://ncode.syosetu.com/n9047lt/170/)の続き。女の子視点。じわじわ進んでいる。

 夜のまちを彩る、期間限定のイルミネーション。

 目を奪われて、「すごいすごい」と跳ねるように歩いていたら。

「……そんなはしゃいでたら転ぶで」

「!」

 ぎゅ、と。手が、握られた。

 年上の幼馴染の顔は、逆光でよく見えない。

 不思議だ。

 周りは、こんなにキラキラ輝いているのに。

「はぐれんよう、手ぇつないどこか」

「……うん」

 人だって、たくさん居るのに。

 彼の声だけが、鮮明に聞こえる。

「何か、ちっちゃい時以来やねぇ」

 自分の鼓動に負けないよう、胸からせぐり上がって来る気持ちを悟られないよう、わざと、もっとはしゃいだ声を出した。

 上機嫌な子どもの声。

「……せやな」

 彼は、少し笑ったあと。

「大きゅうなったなあ」

 しみじみと言った。

 どんな顔をしていたのか、私は何故か見れずに、

「……うん」

 と言って、俯いた。

 繋いだ手が、ぽかぽかと温かくて。

 ふいに少し泣きたくなった。


 END.




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。