休みの開始を宣言する(百合。真面目×自由人)
リビングにて。洗面所から出て来た私と、寝室から出て来たミイさんがその真ん中で向かい合う。
見つめ合う我らの眼差しは、真剣そのものだ。
私はおもむろに口を開き、
「こちら、キッチン、トイレ、お風呂、洗面所、水回りすべての掃除を終えました!」
そう報告した。心持ち、キリッと。対するミイさんもキリリとした面持ちで、重々しく頷き返してくれる。
「ご苦労! こちらもすべての部屋の埃取り、掃除機掛け、窓拭き、完璧に終わらせたぞ!」
「流石です!」
報告を終え、我らはガシリと腕を組んだ。
「それでは」
「うむ!」
お互いに不敵な笑みを浮かべ。
「「連休の幕開けだ~~~!」」
高らかにそう宣言する。
ここから先は、もう何もしなくて良い、怠惰で優雅な休日の始まりだ。
早速、ご褒美の高級アイス(通販で買ったお茶屋さんの本格お抹茶アイス)片手に、二人でソファーに座る。これからの予定を、のんびりと立てる。
「今日はどうしましょうねぇ」
「どうしよっかぁ」
アイスはちゃんと苦く、けれど茶葉の旨味と甘みが濃厚で美味しかった。溶けるほどに味が広がり、二人でうっとりしながら、相談を続ける。
「とりあえず、おやつが少ないので買いに行きますか?」
「そうねぇ。たくさん買って、今日は一日ゲームやろうよ。気になるホラゲーがあってさ」
それを聞くと、私の頬は勝手に緩んだ。
「いいですね、やりましょう」
……ミイさんは、私が居ないとホラーゲームをしない(出来ない、とは言わない。彼女がそう言わないので)。
この休みまでやりたいゲームを取っておいたとわかり、嬉しさで声が弾む。
「楽しみだね」
「はい、楽しみです」
ああ、本当に。
いつだって、ミイさんと過ごす時間は何よりも私を倖せにする。
END.




